コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
ビビビビッビビビビッ
静かな部屋の中に特徴的な 鈍いアラーム音が響く。
、
、
粗雑にスマホの画面をタップしながら 重い身体をゆっくり起こす。
、
、
朝は一定時間虚無になりがちだ。 朝日が眩しくて自身を嘲笑っている ようにも感じてくる。
、
"…あんなの。おかしい。"
、
そんな綺麗事は存在しないのに。
主
主
主
さつき(マッマ)
主
主
きな
きな
がらんとした教室の中一人、 また私は机にうつ伏せていた。
ガサツだし、サバサバ系なのに 皆に好かれてなんでもできる。
…私がどれだけ頑張っても 多分、絶対追い付けない。
そんな友達に、 私はずっと嫉妬している。
お友達
きな
きな
なんでこんな時間まで残ってるの…
お友達
きな
お友達
お友達
きな
誰でも貴方みたいにできると 思わないでよ。
私はー…っ
きな
きな
きな
私には、正解が分からない。
きな
なんだか泣きそうになってきた。
「灯籠の導きに従いなさい」
きな
急にその場に響く声に 身を震わせる。
目の前に浮かぶ灯籠に軽く恐怖を覚えるも、付いていくべき、と本能が訴えている気がした。
きな
きな
走ってきた先にはー…
きな
いや、もうなんでもいい
きな
私は無我夢中で走っていった。
きな
朱。
茶柱
きな
朱。
朱。
茶柱
(かくかくしかじか〜) と、説明をしてもらい、ある程度の内容を理解する。
きな
きな
こんなので私の悩みが解決するのかな、なんて考えてしまう自分に 軽く嫌悪感を覚える。
きな
そんな軽い気持ちで 神社へ向かって歩く。
お賽銭をいれて、 心の中で悩みを打ち明けた。
きな
きな
振り返るとお2人は 複雑そうな顔をしていて
やっぱり意味分かんないよな、こんなの、なんて思ったりして
茶柱
朱。
少しの間を置き、 茶柱さんがこんな事を言い出した。
茶柱
朱。
茶柱
朱。
茶柱さんは早々に 何処かへ行ってしまった。
朱。
朱。さんもやはり困惑の表情だ。
きな
朱。
朱。
きな
朱。
朱。
そういう朱。さんの表情からは 不安と焦りが滲み出ていて
茶柱さんに軽い怒りを覚えた。
きな
朱。
きな
朱。
さっきの表情から一転、 なにか思いついたと言わんばかりに 私の手を引き走り出した。
きな
連れてこられたのは、 金魚が泳いでいる透き通った池。
きな
朱。
朱。
きな
朱。
朱。
あの子から見た私、…?
その言葉になんだか 背筋がぞっとする。
きな
きな
絶対にろくなもんじゃない。 そんなの答えから決まっているのに
朱。
きな
朱。
そう言われ、仕方なく目を 細めながら池を見つめる。
…そこに写ったあの子は、 …やっぱりなんでもできて、ガサツで、なのに人気者で。
きな
乾いた笑いが漏れる。
朱。
きな
もう一度池を見ると、 そこに写っていたのはー…
楽しそうに笑っている私だった。
きな
意味が分からない。 これがあの子から見た私、?
友達を励ましたり、場の雰囲気を和らげたり、まさかそんな役割をしていると言わんばかりの景色がそこには広がっていて。
朱。
朱。さんがゆっくり言葉を紡ぐ。
朱。
朱。
きな
…あぁ、なんて耳障りのいい言葉だろう。綺麗事だ、どう考えたって。
…それでも、心にすっと染み込んでくるようなこの優しさが
どうしようもなく、優しくて 暖かくて。
綺麗事を超えてくるほどの 説得力がそこにはあった。
主
さつき(マッマ)
主
主
さつき(マッマ)
主
主
主