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11 - 真夜中の決闘

♥

12

2024年11月21日

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ソイミュ・ノーウェア

(どうやらハリーは、退学にされたのではなく、クィディッチの選手に認められたらしい…ドラコたちはきっと気に入らないと思うが)

ソイミュ・ノーウェア

ハリー、凄いよ!

ロン・ウィーズリー

まさか

ロン・ウィーズリー

シーカーだって?だけど一年生は絶対だめだと……なら、君は最年少の寮代表選手だよ。ここ何年来かな…

ハリー・ポッター

……百年ぶりだって。ウッドがそう言ってたよ

ハリー・ポッター

来週から練習が始まるんだ。でもだれにも言うなよ。ウッドは秘密にしておきたいんだって

フレッド・ウィーズリー

すごいな

ジョージ・ウィーズリー

ウッドから聞いたよ。おれたちも選手なんだ……ビーターだ

フレッド・ウィーズリー

今年のクィディッチ・カップはいただきだぜ

ジョージ・ウィーズリー

チャーリーがいなくなってから、一度も取ってないんだよ。だけど今年は抜群のチームになりそうだ。

フレッド・ウィーズリー

ハリー、君はよっぽどすごいんだね。ウッドときたら小躍りしてたぜ

ジョージ・ウィーズリー

じゃあな、俺たち行かなくちゃ。リー・ジョーダンが学校を出る秘密の抜け道を見つけたって言うんだ

フレッド・ウィーズリー

だけどそれって、おれたちが最初の週に見つけちまったやつだと思うけどね。きっと『おべんちゃらのグレゴリー』の銅像の裏にあるやつさ。じゃ、またな

ドラコ・マルフォイ

ポッター、最後の食事かい?マグルのところに帰る汽車にいつ乗るんだい?

ハリー・ポッター

地上ではやけに元気だね。小さなお友達もいるしね。

ドラコ・マルフォイ

僕一人でいつだって相手になろうじゃないか。ご所望なら今夜だっていい。魔法使いの決闘だ。

ドラコ・マルフォイ

杖だけだ…相手には触れない。どうしたんだい?魔法使いの決闘なんて聞いたこともないんじゃないのか?

ロン・ウィーズリー

もちろんあるさ。僕が介添人をする。おまえのはだれだい?

ソイミュ・ノーウェア

ちょっと、やめなよ

ドラコ・マルフォイ

これはポッターと僕の問題だ、君には関係ない

ドラコ・マルフォイ

クラッブだ。真夜中でいいな?トロフィー室にしよう。いつも錠が開いてるんでね

ソイミュ・ノーウェア

ソイミュ・ノーウェア

…本当にやる気なの?

ハリー・ポッター

魔法使いの決闘ってなんだい?君が僕の介添人ってどういうこと?

ロン・ウィーズリー

介添人っていうのは、君が死んだらかわりに僕が戦うという意味さ

ソイミュ・ノーウェア

えっ…?死ぬ?

ロン・ウィーズリー

死ぬのは、本当の魔法使い同士の本格的な決闘の場合だけだよ。君とマルフォイだったらせいぜい火花をぶつけ合う程度さ。

ロン・ウィーズリー

二人とも、まだ相手に本当のダメージを与えるような魔法なんて使えないし。マルフォイは、きっと君が断ると思っていたんだよ

ハリー・ポッター

もし僕が杖を振ってもなにも起こらなかったら?

ソイミュ・ノーウェア

冷静に話し合う

ロン・ウィーズリー

杖なんか捨てちゃえ。鼻にパンチを食らわせろ

ハーマイオニー・グレンジャー

ちょっと、失礼

ロン・ウィーズリー

まったく、ここじゃ落ち着いて食べることもできないんですかね?

ハーマイオニー・グレンジャー

聞くつもりはなかったんだけれど、あなたとマルフォイが言い争っている声が聞こえちゃったの……

ロン・ウィーズリー

聞くつもりがあったんじゃないの

ハーマイオニー・グレンジャー

……夜、校内をうろうろするのは絶対だめ。もし捕まったらグリフィンドールが何点減点されるか考えてよ。

ハーマイオニー・グレンジャー

それに捕まるに決まってるわ。まったく、なんて自分勝手な人なの

ハリー・ポッター

まったく余計なお世話だよ

ロン・ウィーズリー

バイバイ

ソイミュ・ノーウェア

あっ、二人とも…

ハーマイオニー・グレンジャー

ハーマイオニー・グレンジャー

まったく、なんてバカなのかしら

ソイミュ・ノーウェア

さあ…でも心配だな

ハーマイオニー・グレンジャー

それはわたしもよ、でも…

ハーマイオニー・グレンジャー

あのマルフォイのことよ、きっと何かするに決まっているわ

ソイミュ・ノーウェア

ソイミュ・ノーウェア

…危ないことにならなければいいな

ソイミュ・ノーウェア

ハリー…ロン…行っちゃったかな?

フィア

ホー

ソイミュ・ノーウェア

ん?ハーマイオニーの声がする

ソイミュ・ノーウェア

もしかして…

ソイミュ・ノーウェア

ああ、やっぱりいなくなってる!

ソイミュ・ノーウェア

ほんとに、もう…

ソイミュ・ノーウェア

ハーマイオニーもいないし

ソイミュ・ノーウェア

太った婦人は出かけちゃったんだから戻れないのに…

ソイミュ・ノーウェア

ソイミュ・ノーウェア

ソイミュ・ノーウェア

…窓から行けば良くない?

ソイミュ・ノーウェア

うぅ…寒い…

ソイミュ・ノーウェア

窓から出てみたけど…

ソイミュ・ノーウェア

落ちたら命ないよ…

ソイミュ・ノーウェア

うーん…

ソイミュ・ノーウェア

ここで降りよう…

ソイミュ・ノーウェア

夜の学校…不気味だ

ソイミュ・ノーウェア

足音しないし…

ソイミュ・ノーウェア

フィルチも来ないし

コツ…コツ…

ソイミュ・ノーウェア

!?

ソイミュ・ノーウェア

誰…?誰なの?

杖を構え

???

おや

???

こんな時間に生徒が歩いているものかな

???

それよりも姿を見られたくなかった

ソイミュ・ノーウェア

…?

ソイミュ・ノーウェア

あ、あなたは…誰ですか?

???

とても難しい質問だね

???

そうだね…わたしを見た、ということは忘れてくれないかい?

ソイミュ・ノーウェア

ソイミュ・ノーウェア

…はい

ソイミュ・ノーウェア

わかりました

???

いい子だね

???

なぜこんな真夜中に出ているのか気になるところだけどね

ソイミュ・ノーウェア

あ、あの…それは…

???

そんなことが

???

やんちゃしているものだね

ソイミュ・ノーウェア

はい…

???

若者はそれくらいがいいんだよ

???

できるうちにやっておく…みたいな

ソイミュ・ノーウェア

???

君、昼の時間にとても奇妙な魔法を使ったね

ソイミュ・ノーウェア

…え?

???

忘れたのかい?飛行訓練の時だよ

ソイミュ・ノーウェア

(…あれか)

ソイミュ・ノーウェア

はい

???

意図してやったものかい?

ソイミュ・ノーウェア

いいえ

???

だろうね

???

君の女の子の友達は闇の魔術みたいだと言っていたけれど

???

あながち間違っていないよ

ソイミュ・ノーウェア

ええ…?

???

違う違う

???

君が闇の魔法使いということは言っていないよ

???

それとこれとは別だからね

ソイミュ・ノーウェア

じゃあ、一体…?

???

闇の魔術とは、何かを犠牲にする魔法さ

???

君が昼に使った魔法は、何かを犠牲にして君に与えられたものなんだ

ソイミュ・ノーウェア

わたしの、これが…?

ナイフが浮かび上がる

???

そう、それだ

???

君が昔から使っていた魔法に、誰かの犠牲の魂が乗っかって作り上げられた

ソイミュ・ノーウェア

ってことは…

???

君が使った魔法は、あくまで昔から使っていた魔法に、魂が上乗せされ、さらに強化されてしまったもね

???

例えばこれ

いつの間にか杖を取られている

ソイミュ・ノーウェア

あっ…

???

…銀木犀の枝、影神の煤、少々のアルメリア、24センチ、とてもしなやか

???

合っているかな?

ソイミュ・ノーウェア

…は、はい

???

オリバンダー御老人も言っていただろう

???

扱いには気をつけなさいって

ソイミュ・ノーウェア

…はい

???

この杖はとても特殊だ

???

影神の煤など滅多に使われない

???

だから大事にする…というわけでもなく

???

極端な話、この杖で闇の魔術を扱ってばいけないのだ

ソイミュ・ノーウェア

じゃあ、あの時は…?

???

あの時は、君は誰も”傷つけなかった”

ソイミュ・ノーウェア

誰かを傷つければ…

???

君は、間違いなく杖に呪われただろう

???

影神は、もともとは光神だった。が、人々の負の感情の掃き溜めとなり、黒く染まり、邪悪そのものとなった

ソイミュ・ノーウェア

そんな…

コツ…コツ…

???

誰かがきたようだ

ソイミュ・ノーウェア

そんな、早く戻らないと…

???

気をつけてお帰り

ソイミュ・ノーウェア

はい!

タッタッタ…

???

???

今回の新入生たち…
…また会えるといいな

そう言い、 自身のローブから杖を取り出す

その杖は

影神の煤でできたものだった

ソイミュ・ノーウェア

…それで

ソイミュ・ノーウェア

確かに見たの?三頭犬を

ロン・ウィーズリー

もちろん

ハリー・ポッター

すごく大きかった

ソイミュ・ノーウェア

ま、僕も抜け出したんだけど

ハリー・ポッター

えっ

ロン・ウィーズリー

マジか…でも、僕ら昨日会わなかっただろう?

ソイミュ・ノーウェア

僕は窓から逃げたんだよ

ハリー・ポッター

ま、窓から…

ロン・ウィーズリー

おったまげー!そりゃあ気づかないさ

ソイミュ・ノーウェア

それで…変な人がいた

ハリー・ポッター

え?

ロン・ウィーズリー

先生とかじゃないか?

ソイミュ・ノーウェア

いや?

ソイミュ・ノーウェア

ローブを着てて

ソイミュ・ノーウェア

背がすっごく高い

ソイミュ・ノーウェア

声がしわがれてた

ハリー・ポッター

老人なのかな…?

ロン・ウィーズリー

いや、魔法で変えたのかも

ソイミュ・ノーウェア

顔は…見えなかった

ソイミュ・ノーウェア

もしかしたらヴォル…

ロン・ウィーズリー

っ…
(耳を塞ぐ

ソイミュ・ノーウェア

…例のあの人なのかも

ハリー・ポッター

なんか喋ったの?

ソイミュ・ノーウェア

うん、まあ、少し…

ソイミュ・ノーウェア

なんだろ…敵意は無さそうだった

ハリー・ポッター

へ〜

ロン・ウィーズリー

なんか、いろいろあるなあ

ロン・ウィーズリー

三頭犬とも関係があったり…

ハリー・ポッター

…ねぇ、ロン。三頭犬が守っているものについてなんだけど…

十分後

ロン・ウィーズリー

ものすごく大切か、ものすごく危険な物だろうな

ハリー・ポッター

その両方かも

ソイミュ・ノーウェア

あ、ミミズクと…フィア?

ヒューン

ソイミュ・ノーウェア

わっ

ハリー・ポッター

これは…?

ハリー・ポッター

包みをここで開けないように。
中身は新品のニンバス2000です。
あなたが箒を持ったと知ると、みなが欲しがるので、気づかれないように。
今夜七時、クィディッチ競技場でウッドが待っています。
最初の練習です。
M・マクゴナガル教授

ハリー・ポッター

だって

ロン・ウィーズリー

ニンバス2000だって!僕、触ったことさえないよ

ハリー・ポッター

あっ、クラッブとゴイル

ロン・ウィーズリー

何してんだろこんなとこで

ソイミュ・ノーウェア

でもドラコがいないよ

ヒョイッ

ハリー・ポッター

あ…

ソイミュ・ノーウェア

あ、いた

ドラコ・マルフォイ

…箒だ

ドラコ・マルフォイ

今度こそおしまいだな、ポッター。一年生は箒を持っちゃいけないんだ

ソイミュ・ノーウェア

違う、先生が…

ロン・ウィーズリー

ただの箒なんかじゃないぞ。なんてったって、ニンバス2000だぜ。君、家になに持ってるって言った?コメット260かい?

ロン・ウィーズリー

コメットって見かけは派手だけど、ニンバスとは格がちがうんだよ

ドラコ・マルフォイ

君になにがわかる、ウィーズリー。柄の半分も買えないくせに。兄貴たちと一緒に小枝を一本ずつ貯めなきゃならないくせに

フィリウス・フリットウィック

君たち、言い争いじゃないだろうね?

ドラコ・マルフォイ

先生、ポッターのところに箒が送られてきたんですよ

フィリウス・フリットウィック

いやあ、いやあ、そうらしいね

フィリウス・フリットウィック

マクゴナガル先生が特別措置について話してくれたよ。ところでポッター、箒は何型かね?

ハリー・ポッター

ニンバス2000です

ハリー・ポッター

実は、買っていただけたのはマルフォイのおかげなんです

階段を登りながら

ソイミュ・ノーウェア

嘘は言ってないね

ハリー・ポッター

だって本当だもの。もしマルフォイがネビルの『思い出し玉』を掠めていかなかったら、僕はチームには入れなかったし……

ハーマイオニー・グレンジャー

それじゃ、校則を破ってご褒美をもらったと思ってるのね

ソイミュ・ノーウェア

やあ、ハーマイオニー

ハリー・ポッター

あれっ、僕たちとは口をきかないんじゃなかったの?

ロン・ウィーズリー

そうだよ。いまさら変えないでくれよ。僕たちにとっちゃありがたいんだから

ハーマイオニー・グレンジャー

…フン

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