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咲良
……今思えば、私の人生は あの時から絶望で 心はずっと暗い暗い絶望の海に沈んで行ってるままだった。 彼が手を伸ばして 救ってくれるまでは。
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私は 生まれつきこのチカラがあって… この力のせいで 何度も苦しんだ。 小学生の時は このチカラのせいで 気味悪がられて… 1番苦しかったのは… 中学2年生の時…。 私はこのチカラの事を 黙っていた。 でも、絶望は私を 離してはくれなくて。 私は───────。
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私はカーディガンの袖を捲り、 そこにある無数の傷を撫でる。
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私は注意を促してくれてた 彼女達の言う通りに 逃げればよかったのに。 私は───────。 後ろから薬を嗅がされて、 そこで意識は途切れた。 …now loading…
和木谷くんのお仕置きを目にして動けなくなっていた僕らは 数時間経ってから皆無言で 寄宿舎エリアの 自室に帰って行った。
佐倉大地
もう、 佐々鐘さん、冬野くん、 大道寺さん、和木谷くんが 返答してくれるわけが 無いのに…。 僕は返らない返答を ずっと待っていた…
佐倉大地
自責しているうちに僕は 深い闇に落ちていくように 眠りに落ちた。
モノネコ
うるさいモノネコのいつもの アナウンスが流れた…。
佐倉大地
佐倉大地
佐倉大地
そこにはもう、人が来ていた。
綺杜慧樹
佐倉奏美
奏美が僕の口角をあげようと 指で頬をあげる。
佐倉大地
花野華澄
姫川ひなた
佐倉奏美
神田栞
雪野桃香
平瀬撫子
マリア
櫻木夢希
須藤衛
桜野華
櫻木夢希
神田栞
佐倉奏美
神田栞
平瀬撫子
神田栞
雪野桃香
佐倉奏美
綺杜慧樹
姫川ひなた
花野華澄
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開放された2階にあったのは、 娯楽室、美術室、屋内プール、図書室、化学室だった。
佐倉大地
佐倉奏美
雪野桃香
須藤衛
桜野華
こうして各々、 調べることになった。
櫻木夢希
マリア
花野華澄
姫川ひなた
綺杜慧樹
佐倉大地
神田栞
皆がそれぞれの 調査場所に向かう中、 神田さんは何か 考え込んでる様子だった。
平瀬撫子
神田栞
神田さんも 参ってる様子なのかは 分からないけれど、 元気がないように見えた。
佐倉大地
神田栞
神田栞
佐倉大地
いつもはクールな神田さんが 少し微笑んでくれた気がした。
こうして、2階の調査を終えた僕らは 一階の食堂で食事を兼ねて報告しあった。
綺杜慧樹
佐倉大地
花野華澄
姫川ひなた
花野華澄
姫川ひなた
佐倉奏美
姫川ひなた
雪野桃香
姫川ひなた
マリア
櫻木夢希
須藤衛
佐倉大地
そうしてそれぞれ報告を 済ませた僕らは 疲れが溜まっていたのか その後は僕も含めて、 皆自室に戻って休んでいた。
佐倉大地
佐倉大地
すっと深い眠りに 落ちていく─────。 まるでくらい海に 堕ちていくように────。
???
……?なんだ……? 何だか聞き覚えの ある声がする。
???
なんて言ってるんだ……?
???
もうすこしでなんていってるかわかりそうなのに─────
モノネコ
煩わしいモノネコの朝の アナウンスで 起こされてしまった。
モノネコ
…………行かないと、 殺されてしまうんだろと 半ば呆れ気味に心の中で ツッコミながらボクは 重い足取りで体育館へ 向かった。
僕が体育館に着くとそこにあったはずの佐々鐘さん(の遺体)が 無い。
モノネコ
佐倉大地
モノネコ
佐倉大地
佐倉大地
モノネコ
佐倉大地
モノネコ
モノネコ
モノネコ
佐倉大地
綺杜慧樹
佐倉奏美
花野華澄
姫川ひなた
雪野桃香
モノネコ
マリア
モノネコ
須藤衛
神田栞
神田栞
須藤衛
モノネコ
そういって、モノネコはそれぞれの名前が書かれた封筒をばらまく。
モノネコ
モノネコ
桜野華
封筒をばらまいたあと、モノネコは嬉々としながら去っていった。
佐倉大地
落ちている僕の名前の封筒を拾い上げて中身を見てみる。
佐倉大地のヒ・ミ・ツ(はぁと) 佐倉大地は幼少期に 母親と結婚できると 思っていたらしい。
佐倉大地
佐倉大地
綺杜慧樹
佐倉奏美
花野華澄
姫川ひなた
平瀬撫子
櫻木夢希
それぞれが封筒の中身を見て怒りや恐怖に染まった顔をしていた。
僕はその中身を持ってトラッシュルームに向かい、焼却炉をつけて、中身を入れて燃やした。