岩本side
俺が言葉を発した瞬間、
翔太の力が一気に緩まる。
翔太の脱力は確かだった。
それでも俺は、
言葉とは裏腹に翔太を離さない。
渡辺翔太
言いたくない。
でも...
岩本照
渡辺翔太
渡辺翔太
渡辺翔太
岩本照
岩本照
渡辺翔太
渡辺翔太
岩本照
翔太の顔を見たら
別れの言葉なんて、 言えなくなってしまう。
だってまだ好きだもん、翔太が。
渡辺翔太
渡辺翔太
岩本照
渡辺翔太
岩本照
渡辺翔太
岩本照
岩本照
岩本照
離さない≒離れない
俺の頭の中では、
その言葉が、 ぐっちゃぐちゃになってた。
これ以上言葉が紡げない。
それくらいいっぱいいっぱいだった。
渡辺翔太
渡辺翔太
渡辺翔太
抱きしめている翔太の肩が揺れる。
翔太は泣いていた。
それはいつかの夜、
俺が初めて
翔太を、 抱きしめた時の感覚と同じだった。
苦しくて、辛くて、痛い。
だけど、 冷静に考えて精一杯の言葉を紡ぐ。
岩本照
岩本照
うるさい、と胸板を殴ってくる翔太。
それでも構わない。
いくらうるさいと言われても、
翔太に幸せになって欲しい気持ちは、
決して変わることはなかった。
最後に翔太を力一杯抱きしめて離す。
岩本照
渡辺翔太
岩本照
岩本照
岩本照
舘さんと幸せになって。
とはやっぱり言えなかった。
岩本照
岩本照
渡辺翔太
渡辺翔太
そんな声が聞こえるけど、 振り向かない。
振り向いてしまえば、
もう二度と離せなくなる。
だから、振り向かない。
時刻は20時9分。
俺は、 翔太に別れを告げてリビングを出た。
玄関先には舘さん。
俺達の雰囲気を察して、 待ってくれていたみたいだ。
宮舘涼太
岩本照
この一ヶ月、何度も二人で話した。
翔太にとって、 なにがベストな選択なのか。
翔太が、 一番幸せになれる選択はどれか。
舘さんは、
翔太は俺と、 一緒になるべきだと主張した。
だけど俺は、その逆を主張した。
翔太の心の中に、
舘さんがいることを 分かっていたから。
二番でもいい、
なんてかっこつけていたものの、
やっぱり、 翔太の一番じゃないのは辛かった。
そしてなにより、
翔太を幸せに出来るのも、 舘さんだけだった。
宮舘涼太
岩本照
舘さんの肩をトン、 と叩いて玄関を出る。
舘さんにバトンタッチだ。
あとは舘さんと翔太の空間。
俺が入っていい所じゃない。
岩本照
冷たい風に白い息。
それに紛れるかのように、
目から溢れる涙。
一生分の一ヶ月。
これから先、
一生引き摺っていく、
ひとつの愛だった。
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コメント
7件
ひーくんの気持ちが分かりみが深すぎて無理なんですけど(´・Д・) いわなべは関わりが無さそうで実は以外にイチャイチしてるのが好きすぎるから、別れよって言ったあともうしょっぴーの気持ちがわかった気がしました 1番しあわせになって欲しいけど自分が辛い… ゆり組がいわなべを越えられるようなイチャラブを見せてくれればまだいい気がしてきた🤔💭 今回が個人的に1番タイプです! 次回も楽しみにしています!
コメント失礼します っ 、 いつも主様の作品 、読ませていただいてます … っ 、 この作品は私の1番好きな3人が出てきててさらに好きなペアで … と最高づくしな上 、設定から何までもう最高です 、 どうしてもこの気持ちを伝えたくてコメントさせて頂きました っ 、 ( これまだ続くのかな … 、、