そんなある日
悲劇が……
人間達が作った吸血鬼狩りという奴らの手で
この世から吸血鬼を消そうと企んでいたのだ
カイリ
へへ、なんだか嬉しい…マナトと付き合えるなんて……
マナト
僕も嬉しいですよ?
マナト
だって……
吸血鬼1
マナトォオオオ!!!
マナト
ん?あ、ごめんちょっと言ってくる
カイリ
え?あぁ、分かったわ
マナト
どうしたんだ?
吸血鬼1
マナト…実は……実は!
マナト
おお、落ち着いて話せ
カイリ
んん?なんだか嫌な予感
カイリ
……(ちょっと聞いてみよ…)
吸血鬼1
吸血鬼狩りという奴らにほぼほぼの友達や、家族が殺されたんだよ!だから、早く、早く、逃げなきゃ!
マナト
あぁ、そうか……でもお嬢様を1人にはできない…
カイリ
……吸血鬼狩りってなんなのよ!
マナト
お嬢様……聞いておられたのですね
吸血鬼1
お、お前も早く逃げろよ!吸血鬼と一緒にいたらお前も…
カイリ
ええ、分かっております、
カイリ
ですが、マナトと一緒に私はいたいのです!
マナト
お嬢様……
吸血鬼1
じ、じゃあな!俺はもう逃げる…
そうドアを開けた時
バキューンという銃声とともに
吸血鬼1のか細い悲鳴、ぶしゃ、と言う血の音が混ざった
カイリ
マ、マナト?
カイリ
大丈夫だよね?
カイリ
私を置いて死んだりしないよね?
マナト
えぇ、大丈夫ですとも…
マナトはそう言ってくれたが
その約束に指切りはなかった……
吸血鬼狩り1
お?まだ吸血鬼がいそうだな…
カイリ
……!
マナト
来たか…
吸血鬼狩り1
って!大丈夫かい?そこのお嬢さん!?
カイリ
ええ、大丈夫ですわ…
カイリ
だってそこの吸血鬼、私の護衛ですもの……
吸血鬼狩り1
ご、護衛?……うわぁぁぁぁあ!!
マナト
お嬢様、とりあえずこの者はもう動きません
マナト
さぁ!一緒に逃げましょう!
そして、外に出ると
目の前には、真っ赤に染まる道、血の海だった
そこには、ミツキ、ミノルの無残な姿もあった
カイリ
う、嘘……でしょ?ミツキ!!!ミノルっ!!!
カイリ
ヤダ、やだよ……なんで……?
マナト
お嬢様…とりあえず逃げましょう!
カイリ
ミツキ、ミノルっ!!!
ミツキ
……(ごめんね、今危ないから死んだフリしてるんだ)
ミノル
……(僕も…死んだフリ…さぁ、早く逃げなさい!)
マナト
行きますよお嬢様!!!
カイリ
いやぁ!ミツキ、ミノル!!!
吸血鬼狩り(ボス)
おっと…これはこれは、世界一強いと言われる~
吸血鬼狩り(ボス)
吸血鬼、マナトさんではないですか〜?
吸血鬼狩り(ボス)
ん?そこのお嬢さんは…人質……?
カイリ
え、違っ……
マナト
ええ、人質ですとも、俺に手を出せないように
マナトは、なんでこんなことを言ったのであろうか
自分だけが悪者になるため?
私を守るため?
そうだったとしても失いたくない!!
マナト
じゃあ、勝負しましょうか?
吸血鬼狩り(ボス)
おお、お前が負けたら、俺はこの街でまだまだ吸血鬼狩りをする……お前が勝ったら、諦めて辞めるよ
マナト
OK、じゃあ始めようか…
マナトと吸血鬼狩りの人、凄まじいバトルを始めてるな……
私が出たら……って
マナトの後ろに吸血鬼狩りがいるのを見た
早く守ってあげなくちゃ!
吸血鬼狩り2
さぁ、お前はここまでだ!死ね!
マナト
……?!
カイリ
……っ…!(ガクッとその場に崩れ落ちる)
カイリ
あはは…私の体が真っ赤だな…
マナト
か、カイリ?
カイリ
早く、早くその人を倒して……
マナト
カイリ?!
カイリ
私は……大丈夫だから…
私は意識がなくなった……その後のことは覚えていない
目が覚めれば、すごい痛みと血の雨、私は戦っていた場所にいた
ふと横を見れば、吸血鬼狩り、のボスが血まみれで横たわっていた
そっか…マナト勝ったんだ……良かった
そう思いながら眠ろうとすると……
マナト
カイリ!……カイリ……!
カイリ
マ……マナト……?良かったね、勝て…たんだね……?
マナト
ええ、お嬢様は、今喋らないでください!
カイリ
……
マナト
今から病院絵連れていきます!
マナトが必死になるの初めて見たな……
すごく嬉しかった
そこで私の意識はなくなった
目を覚ませば
私はなんもない白い空間にいた
??
このまま、眠れば君は楽になるぞ?
カイリ
誰?
??
それは言えない、だが眠った方が楽
カイリ
楽?でも私は!マナトと一緒に!
カイリ
マナトと一緒にいたいの!ずっとずっとこれからも!
??
……やっぱり2人の、絆は強かったようだ……
??
これなら向こうへ行った方が楽かもしれない
??
試すような真似をして悪かったな……いってらっしゃい
カイリ
え?どういうこと?
眩しい光が大きくなっていき、次第に目を閉じる
目を開ければ泣いている、ミツキ、ミノル、そしてマナトの姿が
カイリ
あれ……?私生きてたんだ……
マナト
カイリ……?目を覚ましたぞ!!
ミツキ
良かった……良かった
ミノル
……うぅ、泣かせやがって…
カイリ
……!?2人死んでたんじゃ?!
ミツキ&ミノル
じ、実は……へへ
カイリ
死んだふりぃ?!
ミツキ
えへへ、ごめんねね
ミノル
まさかあんなに泣くとは……
ミツキ&ミノル
いいものが見れたよねぇ!
カイリ
こらぁ!!
ミノル
てへ、とりあえず僕らは帰ります!
ミツキ
またね!カイリ〜!
カイリ
ま、またね〜!
マナト
お嬢様…良かった、生きていてほんとに良かった……
カイリ
マ、マナト?
マナト
……お嬢様…もう、我慢はしなくていいと言いましたね?
カイリ
え、えぇ…
マナト
じゃあ、もう我慢しません……
マナト
好きです、大好きです!お嬢様!
カイリ
私も大好き!
マナト
これからもずっと……
カイリ
2人で……
カイリ
歩んで
マナト
紡いで……
カイリ
ずっとずっと
マナト
一緒に居ましょう
END
どうですか?今回のストーリー楽しんで頂けたでしょうか
これからもよろしくお願いいたします!