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罪と輪廻

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罪と輪廻

20 - 第20話 死刑囚:しにがみ ピエロ:トラゾー ①

♥

1,335

2024年12月27日

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最近さ、絵を描いたんだ

kr

あっはい

君たちを使ってゲス顔描いたんだけど、下手すぎて泣いた

kr

勝手に使うなし、しかもゲス顔…

でも表情は結構良い感じだと思うんだよね

見たい?

kr

いや、見たくない

kr

てか、ここじゃなくてイラスト投稿用のところでやってくれ

いやめんどくさいし、やっぱいいや

見たい人いたらやる

kr

多分誰も居ないと思うよ

じゃあ始めますか

今回から
死刑囚:しにがみ ピエロ:トラゾー
だよぅ

kr

それじゃあすたぁぁぁぁとぅ

sn

あれ?クロノアさん、今日は早いですねっ

kr

しにがみくんこそ、今朝はずいぶん早いね。おはよう

sn

おはようございます。

sn

僕、今日は日直なんですよ

sn

だから、日直の仕事の為に、今日はこんな早く登校しないといけなかったんです!

kr

そうなんだ。……でも、それにしたって早いね。

kr

もう少しゆっくり来たってよかったのに

sn

僕より、僕のお母さんが張り切っちゃうんですよ〜

sn

ところで…、クロノアさんは、こんな早くに登校してきて、どうしたんですか?

チョキチョキ。ジョギジョギ。

クロノアは、たくさんの折り紙を、次々にハサミで切っている。

七夕とか、あるいは小学校のお楽しみ会とかの飾りを作っているように見えた。

kr

……家でやるつもりだったんだけど。

kr

親の手伝いで、帰りが遅くなっちゃったから、出来なかったんだ

sn

だから、学校に持ち込んでやってるんですか?

sn

宿題の正反対ですね…!

kr

俺のことは放っておいて。

kr

それより、しにがみくんには日直の仕事があるんでしょ?

sn

あ、そうでしたっ。

sn

終わったら、クロノアさんの仕事、手伝いますね!

日直の朝の仕事は、そう多くない。

日誌を準備して、黒板に今日の日付を書き込んで、花瓶の水を新しいのに変えて……。

正直なところ、大した仕事量ではない。

なので、ほとんどの生徒は、割とギリギリの時間にやってきて、大急ぎでそれらを済ましているのだ。

sn

ほら、もう終わっちゃいましたよ……

sn

もっとゆっくり出ても、全然問題ないっていくら言っても、お母さん聞いてくれないんですもん

kr

早起きは三文の徳って言うでしょ?

kr

ほら、こうして、朝の清々しい教室を、俺たちで二人占めできたしね

sn

……本当ですね

爽やかな朝の光に溢れた学校。

朝練の生徒の声は聞こえるものの、まるで、2人だけの為に用意された教室のような気持ちになってくる。

kr

不思議だね。普段は何の愛着もない教室も、

kr

……今だけは何だか、素敵な場所に思えてくる

sn

そうですねっ、不思議です

しにがみは椅子を引きずってくると、クロノアの机の向かいに置いて座る。

どこからかハサミも調達してきている。手伝う気、満々だ。

kr

……ん。別に大丈夫だよ。ひとりで出来るから…

sn

急いでるんですよね?二人でやった方が早いですよ

sn

それに、僕もやりたいんです。

sn

折り紙を切るなんて、懐かしいですし♪

kr

……そっか。じゃあ、お願い。

sn

一体これって何を作ってるんですか?

kr

……………

kr

…教えられない。ごめんね

sn

えぇ〜、どうしてですか?

kr

本当に、ごめんね。言えないんだ……

sn

そうですか……、そういえばクロノアさんのそれ、すごく凝ってますね。

sn

形が、細かくて……

sn

あれ?それってもしかして…!

sn

誕生日の飾りですよね!

sn

ケーキとか、あのヒラヒラとか!

kr

……バレちゃったか

今日はしにがみの、誕生日。

放課後に4人で、クロノアの家に集まって、みんなでお誕生日会を開くことになっていた。

でも、しにがみは知っていたのだ。きっとコソコソ話しているところを聞き盗んだのだろう。

kr

……俺って、本当に要領が悪い

sn

何でですか?

kr

こういうは、……バレないで用意しておくものなのに

sn

別に、僕は気にしてませんよ?

sn

一体誰の為の誕生日に使うんでしょうね〜

kr

ふふっ、もうそれ、分かってるじゃん

クロノアは、ツイていなかった。

昨日はしにがみの誕生日の為に、部屋を飾り付けようと思っていたのに。

親の仕事の手伝いで、深夜まで付き合わされてしまった。

朝早くに起きて頑張ろうと思ったが、クロノアの家には、親の仕事の荷物が大量に運び込まれていて、クロノアの部屋にも積み上げられていた。

昼過ぎには全てなくなっているから、放課後には大丈夫と言われても、……もう準備する時間がない。

それで学校に早朝登校して、少しでも飾り付けを作っておこうとし たのだ。

そうしたら、……その日に限って、日直がしにがみだったなんて……。

一目見た時点で、しにがみにはそれが誕生日の飾り付けの準備だとわかっている。

そしてクロノアだって、……とっくにそれがバレていることはわかっている。

sn

でも、月並みかもしれませんが

kr

ん……?

sn

こうやって。僕の為に精一杯頑張ってくれているクロノアさんの姿が

sn

僕にはもう、今日一番のプレゼントですよ

kr

………………

kr

……まるで、そう思わせたくてやっていたみたい。

kr

……やっばり俺は、駄目だね……

sn

僕は、要領がいいとか悪いとか、そんなのでクロノアさんが大好きなんじゃないんですよ

kr

……………

sn

クロノアさんの、素直で真っ直ぐな気持ちが、僕は大好きなんです

kr

しにがみくんに、そこまで言ってもらわなくてはならない自分に、嫌悪する……

クロノアのハサミが止まり、……俯く。

その目には、……涙が浮かんでいた。

すると突然。しにがみが自分の椅子を跳ね飛ばして立ち上がった。

sn

クロノアさんッ

kr

…え……?

突然のことに驚くクロノアの頭を、しにがみはその胸に抱いた。

sn

サプライズは義務じゃないです。気持ちですよ。

sn

そして、それはもう、こんなにたくさん、伝わってるんですから

sn

大変な中、僕の誕生日をお祝いしようと頑張ってくれて、ありがとうございます

sn

クロノアさんのこと、僕はこれからもいつまでも、大好きですよ!

kr

……しにがみくん………

クロノアの目にはまだ涙が浮かんでいるけれど。

それは少しだけ、暖かなものになっていた……。

……人は、鏡みたいなものだ、っていう詩。

聞いたことあるか……?

笑顔を向ければ、笑顔を返してくれる。

嘲りを向ければ、嘲りを返すし、怒りを向ければ、怒りを返す。

人と人は、まるで鏡みたいだっていう、そんな詩。

……え?鏡とは、うまい例えだって?

本気で、……そう思ってるのか?

だとしたら、……お前たちの世界は羨ましいくらいに、

さっぱりしていて簡単で、まるで単細胞生物みたいに、単純なんだな。

おーし

まい

kr

え?本編は?

すまん、長すぎた

kr

あと、最後だれ?

誰だろー?

まあ、分かりずらいから頑張って当ててみて

てか今、主さ、インフルなんだよね

ガチくそ辛ぇ…

kr

あらまぁ…

ただでさえ遅い投稿頻度がもっと遅くなるけど、許してっぴ

じゃ、また次回な

kr

おつノアー

なんかVTuberの終わる時みたいな挨拶だな…

kr

これから、これで行くわ

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