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鷹槻れん

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臣桜
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今回、新プロジェクトに抜擢された俺と夏恋
神崎部長は仕事ができる厳しい上司で 最初こそ夏恋とはまるで犬猿の仲 みたいな空気だった。
それが、仕事をしていくうちに 夏恋の成長もあって、部長もそんな 夏恋に一目置いているように見え始めた。
そして最近は……
あの二人、意識し合ってるのか?
夏恋が部長の前に立つと 分かりやすいくらい乙女モードになる。
本人も最初こそ気づいてなかったけど
最近じゃ……
でも、部長には婚約者がいるようだし…
よく分からない。
今も、会議室へ向かう廊下で 夏恋が重そうな段ボールを運んでいる
その後ろから神崎部長が来ている
……まあ 部長なら助けるだろうな
俺はそのままスルーした
橘 綺世
藤崎夏恋
橘 綺世
そのまま通り過ぎる。
すると、
神崎玲司
ほらな。
チラリと振り返ると 神崎部長が何食わぬ顔で段ボールを持っている。
橘 綺世
夏恋は入社してからずっと面倒を見てきた新人だ。
普段から仲もいい
憎まれ口を叩き合うくらいには。
夏恋からすると どうやら俺は実の兄に似ているらしい。
顔が良くて、筋トレばっかりしてて、 ちょっとチャラい。
……なんか 失礼なやつだな
まあ、俺から見ても夏恋は妹みたいな存在だ。
真っ直ぐで、どこか抜けていて
そして、放っておけないところが
昔のあの人に少し似ている
……それだけだ
それ以上でも、以下でもない。
でもーー
あいつが悲しむ姿は、見たくない
それが、兄的存在としての気持ちなのかもしれない。
コメント
1件
綺世さんの視点、すごく好きです。夏恋を妹のように思いながら「それ以上でも以下でもない」と自分に言い聞かせてる感じが、かえって気になって仕方ない…。神崎部長との距離感も含めて、この先どう転ぶのか読めなくてドキドキします。最後の「悲しむ姿は見たくない」に、兄としての本音がにじんでて刺さりました。