大好きな先生へ

我妻こと善逸は教室で涙を貯めながらゴミ箱の中に棄てられてある上履きを探した

がさがさとする度に嫌な臭いとねっとりした感触が善逸を襲う。

やっとの事で上履きを掴んだと思い、ゴミ箱の中から取り出すと、上履きは臭く、ベタベタしていた。

傍らにあったカッターを持ち、手首に当てた

ｻﾞｼｭｯ､ｻﾞｼｭｯ､と手首に傷を入れていく。

実験で使ったお湯に手首を付けた。

ｽﾞｷﾝ､ｽﾞｷﾝ､と痛みが走る。

お湯が直ぐに真っ赤に染る。

そこで意識を失った。

ぱちっと目が覚めるはそこは保健室。

腕には包帯が。

しゃっとカーテンを開ける煉獄。

そう煉獄が言った時、ふと善逸が目線をドアへ向けると女子グループが聞き耳を立てていた。

ﾊﾞﾝｯ！

女子グループは恐怖を抱きながらそこを退いた。

煉獄の手を取り

浸りと煉獄の両手を自らの首に当てる

その善逸の表情に煉獄は度肝を抜かれ、ぐっと力を込めた

目一杯力を込めた

善逸は力尽きた。

これでよかったのか？