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スニーカーのシンデレラ#3

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スニーカーのシンデレラ#3

1 - スニーカーのシンデレラ#3

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2018年09月24日

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陽穂

ふー、全部読み終わった…

美波

ねね、陽穂はどの描写が良かった!?

美波

って、あ、あれだよね笑笑

陽穂

あー、うん…胸が締め付けられるってやつ…

美波

そっかー、でも色んな感じ方あるんだねー

陽穂

それ思ったー

陽穂

すごいよ、恋って…

でも、私の初恋は無残にも一瞬にして散った。

この胸の痛みを残して

王子様を好きになったシンデレラは、

アプローチして、しかもその美貌で

王子様を惑わせた。

アプローチしないシンデレラは、シンデレラにはなれない。

きっと、ガラスの靴なんて履けない

追いかける王子様もいないから…

美波

陽穂、帰ろっか!

美波

先輩達も思ったより模試長引いて今日はやめとくみたいだし

陽穂

あ、ほんとだLINE来てる

陽穂

じゃあ帰ろっかー

美波

うん!

ガラガラ…

パタン…

翌日

陽穂

ふぅ

陽穂

(なんか今日は早くに目が覚めたからちょっと早めに来ちゃった)

陽穂

(美波は…まだだよね)

陽穂

(本でも読も…)

沙月

ねえ

陽穂

えっ…

沙月

ちょっと来いよ

陽穂

え?どうして…

菜都

ごちゃごちゃ言うなよ

菜都

来い

ゾッとした。体に緊張がはしる。

陽穂

は、はい……

陽穂

(やだ、なに?)

陽穂

(どこに行くの…って)

陽穂

(え、屋上?)

沙月

お前さ、まじで調子のんなよ?

陽穂

!!?!?

陽穂

やっ…

バシッ!!!!

美波

おはよー、って…あれ?

美波

陽穂カバン置いてどこいってんだろ…

飛鳥

美波さん、おはよう

美波

あ、おはよ飛鳥くん

美波

あ、ねぇ、陽穂見てない?

飛鳥

…え?見てないけど…

美波

どこいっちゃったんだろー、トイレ行くにしても、

美波

こんなに乱暴に本を置いていくかな…

クラスメイト

あ、沙月たちならどっか行ったぞ

美波

あ、いや…陽穂探してて

クラスメイト

え?一緒だったぞ?沙月と菜都と

美波

………は

飛鳥

やばいかも

飛鳥

美波さん、カバンお願い!

美波

えっ、ちょっ!!投げないでよ!

美波

って…もうどっか行っちゃってるし…

美波

どうしよ、私も探さなきゃ…!

担任

おい、お前ら座れ!!

美波

(ひっ!!)

美波

(ごめん!ごめん陽穂!!)

美波

(あいつ無理、怖い!)

担任

ほらボケっとしてないで座れ!

美波

はっ、はいっ!すみません!

陽穂

痛いっ!やめっ…

菜都

あぁ?るっせーな!

ドスッ…!

陽穂

っ!?!?

陽穂

っかはっ……っ

陽穂

(やばい、上手くかわせないよ…!)

菜都

お前な、飛鳥くんに釣り合うと思ってんのか?

沙月

お前なんか飛鳥くんが相手にするわけねぇだろーが!

陽穂

ち、ちょっと話してただけだよっ…!

菜都

はぁ!?

菜都

言い訳はいらねえんだよ!

陽穂

(私だって分かってる)

陽穂

(…私が1番分かってる)

陽穂

(釣り合いっこないことなんて!)

沙月

あー、余計腹たってきた

菜都

もう1回ぐらい殴っとけば?

菜都

あーでも、思いっきりみぞおちとか?

菜都

見えないし

陽穂

(…!!酷い!)

沙月

きゃははははっ、さすが菜都!

菜都

お?いっちゃう??

沙月

もちろん笑

沙月

思っきり殴ってやるよ!

陽穂

!!!!!!

陽穂

いやっ……!

もう動けない、かわせない…!!!!

沙月

っあ………

菜都

な、なんで……

陽穂

………?

陽穂

え…?

ぎゅっとつぶった目を恐る恐る開く。

飛鳥

お前らふざけんなよ!!

陽穂

あ、すかくん……!

陽穂

なんで……

助けてくれたの…?

陽穂

(やだ、恥ずかしい!)

陽穂

(こんな惨めなところ、見せたくなかった!)

飛鳥

陽穂さん、大丈夫!?

陽穂

っだ、大丈夫!

飛鳥

でも、怪我して……

陽穂

大丈夫!!!!!!!

陽穂

(ごめんなさい、飛鳥くん)

陽穂

(助けてもらっておいてなんだけど…)

陽穂

(顔が見られない!)

屋上から1階までの階段を今までにないぐらいのスピードでかけ降りる

飛鳥

陽穂さん!!!

飛鳥くんが追いかけてきてることに途中で気づき、

無我夢中で靴箱まで走った。

飛鳥

待って!陽穂さん待って!!

陽穂

大丈夫だから!!!追いかけてこないでっ…!

履きなれたスニーカーに足を突っ込み、校門まで一直線に走る。

飛鳥

陽穂さん、陽穂さんっっ!!!!!!

陽穂

あっ…!!!

突如掴まれた左手、

おさまらない鼓動。

全速力で走ったせい?

…違う。

八割は、掴まれた左手のせい、

飛鳥くん、貴方のせい。

陽穂

……やだ、離して

飛鳥

なんで逃げるの?

陽穂

…………離して

飛鳥

怪我は?どこやられたの?

陽穂

…離してってば!!

飛鳥

あ……ごめん

陽穂

……あ

陽穂

…………

陽穂

(私最低だよ)

陽穂

(助けてもらったのに、手を振り払うなんて)

飛鳥

さっきの……俺のせい?

陽穂

え?

飛鳥

佐藤さん達の…

陽穂

……気にしないで

陽穂

………私が悪いの

飛鳥

なんで!?

飛鳥

どういうこと?なんで話してくれないの!?

陽穂

……っ!!!

もう、限界…!!!

陽穂

言えるわけないじゃん!!

飛鳥

えっ………

陽穂

あんなかっこ悪いとこ見せたくなかった

陽穂

迷惑なんて掛けたくないのに

陽穂

もうやだよ………

飛鳥

迷惑なんて思ってない

飛鳥

それに、

飛鳥

………好きな人助けたいのは普通のことだよ

陽穂

……………………

陽穂

………は?

飛鳥

ごめん、これこそ迷惑だよな

飛鳥

いきなりこんな…

陽穂

ま、待って……どういうこと?

飛鳥

………俺の好きな人は

飛鳥

陽穂さんだよ

陽穂

………え

陽穂

やだ、こんな時に冗談は…

飛鳥

冗談なんかじゃない

飛鳥

俺、なんとも思ってない人をこんなに必死に追いかけるほど

飛鳥

いい人なんかじゃない

陽穂

………なんで…

飛鳥

ずっと可愛いなって思ってた

飛鳥

友達と楽しそうにしてる顔も、本に夢中になってる顔も、

飛鳥

さりげなく周りを気遣えるところも

飛鳥

好きだなって思ってた

陽穂

………うそ

飛鳥

嘘じゃない

陽穂

……………うそだ

飛鳥

嘘じゃないって

陽穂

……だって、飛鳥くん嘘つくの上手だった

飛鳥

陽穂!!

陽穂

(ビクッ)

陽穂

よ、呼び捨て……………

飛鳥

あの、母親の嘘の話も、

飛鳥

陽穂さんがモデルなんだ

陽穂

えっ………

飛鳥

楽しそうに部活に行ってるし

陽穂

……それは、そうだけど…

飛鳥

……ごめん

飛鳥

これを伝えたかっただけなんだ

陽穂

え………

飛鳥

両思いだなんて無理だって分かってるから

飛鳥

伝えたかっただけ

飛鳥

陽穂さん、好きな人と結ばれてね

陽穂

…………ま

陽穂

待って!!!

飛鳥

…え?

陽穂

今、「好きな人と結ばれてね」って言ったよね

飛鳥

うん……

陽穂

じゃあ、飛鳥くん、私と結ばれなきゃいけないよ

飛鳥

…………え?

陽穂

………あの時、

陽穂

…文芸部を庇ってくれた時

陽穂

私、あなたに恋をした

陽穂

堕ちたの

陽穂

たった、それだけしかないのに…なんで好きになったんだろう

陽穂

……わかんないけど好きなの

陽穂

さっきはごめん……

陽穂

好きな人に、あんなかっこ悪いとこ見せたくなかった

陽穂

こんなに、好きだから……

飛鳥

うそ、だろ……

陽穂

残念ながら

陽穂

ほんとなの

飛鳥

好きだよ

陽穂

え……!

飛鳥

陽穂さん、好きだ

陽穂

…分かったから言わないで

飛鳥

好きだ

陽穂

やめて……!

陽穂

泣いたらますますブスになっちゃう……

飛鳥

どこがブスなの?

陽穂

何言って……

飛鳥

全部可愛いよ

陽穂

……やめてよ

飛鳥

さっき、階段で陽穂さんを追いかけてた時、

飛鳥

なんかシンデレラ思い出したんだ

陽穂

え、あんなキラキラな話を…?

飛鳥

スカートと髪が風になびいて

飛鳥

綺麗だなって思いながら走ってた

陽穂

!!!?

飛鳥

ガラスの靴じゃないけど、シンデレラみたいだった

陽穂

……シンデレラ…………?

こんなこと、起こるなんて思ってなかった

シンデレラ……

私、シンデレラになれた?

……ううん、違う、私はシンデレラじゃない

陽穂

違うよ、私は

陽穂

シンデレラなんかじゃない

飛鳥

え?

陽穂

スニーカーで好きな人の隣を歩く、

陽穂

ただの女子高生よ

陽穂

もう逃げない

シンデレラはいつでも王子様を待ってた

でも私は、

王子様に自ら向かっていく。

そう決めたから

シンデレラを夢見るのはやめよう。

陽穂

私、飛鳥くんが好き

陽穂

……大好き

陽穂

あなたの隣を歩かせて

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