文化祭シリーズ！

その翌日

私達学校は初の文化祭を行うことになった！

超嬉しいけど行く人なんか多分居ない･･･

私はあの三人と行きたいんだけど･･･ﾁﾗｯ

三人は元々モテるし一緒に行けそうにないや

初めての文化祭に私は用無しって感じ･･･

まぁ一人で回るのも苦じゃないからいいけど

そう思ってたのに

「だよね、麗花！」「ね、麗花ちゃん！」「な、麗花？」

三人の声が重なった

三人とも私の名前を呼んだ、いや呼んでくれた

信じられなくて、思わず涙がこぼれ落ちた

私には本当に良い友達がいるってようやくわかったみたい

そう、本当に良い友達が･･･

昼休み

昼休み、妙にザワついていた

何故か私の事のような気がして、心配になってきた

その瞬間ｶﾞﾗｶﾞﾗｯﾊﾞﾝｯ!

皆がザワついていた理由がわかった

両親が倒れたことを耳にした誰かが噂にしたんだ

私は頭の中が真っ白なまま月葵の話の途中で走った

どんな事も真剣に耳を傾けてアドバイスをくれたお母さん

どんなに大変でも私の前では笑顔を絶やさないお父さん

安否を知りたくて、猛ダッシュで階段を降り先生のところへ向かった

学校から病院まではそう遠くはなかった

着いた瞬間は受付ですぐに病室を聞いて真っ先に向かった

生きてないかもしれない、そう思った途端涙が溢れそうになる

涙をこらえて、病室に着いた瞬間ｶﾞﾗｯ

先生の言葉が引っかかる

残念ながら･･･。は絶対嫌な事だ

生きているということだけではダメだった

後遺症という結果を私は忘れてた

両親共に頭を強く打った跡が残って

記憶喪失

だと判明した、全ては消えてなかったみたいだったけど

私が小学生の頃までしか覚えていないようだった

私は災難なことに、事故現場にいたのは両親だけじゃなかった

両親と祖父母は買い物に出かけたがその途中に事故にあったようだ

両親は後遺症で終わったけど祖父母は亡くなった

お葬式や、両親の元へ毎日通うことになったため

文化祭どころか修学旅行にも行けなかった

そして卒業式、もちろん参加はできなかった

後から三人が卒業証書と卒業アルバムを持って来てくれた

❦ℯꫛᎴ❧