毒に毒されて…

外は雨 こんな時は気圧が何とかで傷が痛くなる

ｼｬｯと閉められていた隣のカーテンが開かれる｡

いやてめぇこそ誰だよ そいつの頭髪は頭の上でお団子にして 髪の毛は金髪 目は垂れ下がっていて眉毛は勝ち気につり上がっている でも体と鼻は折れているのか包帯で巻かれている

そいつはふわりと綺麗な笑みを浮かべて

か…かわ

あの日から俺は 自分がだんだんわからなくなった

千壽とあってもなんにも感じなかった

それから 俺の傷が少し治ってきた頃

ちょっと喋れるようにリハビリも通うようになった

そんで

俺にはたくさんのやつが見舞いに来た

場地､千壽､武臣…父親は来なかった

だけど竜胆は 俺と喋る時は常時カーテンを開け放ってるのに

見舞いに人が来た時ばっかりは何故か 一切の光も入れないほどカーテンを閉めていた

布団の中に潜って(つ･ω･(-ω-*)ﾀﾞｷｯしてる

…

…そして

竜胆もリハビリに通うようになって

竜胆の傷の方が先に全治した

六本木

俺は竜胆がまだここで暮らしてると思ってた

言ってたから､そうやって

そして気づけば早8年の歳月がすぎていた

今日もそう､亡霊みたいに竜胆を探してた

そんな時

目の前には竜胆…と

最初と何ら変わらないセリフ

あぁ そいつが兄貴かよ…あ"？

そうだ本心を隠しきって まるで

とんだfool.

馬鹿げた劇だ｡ ｢笑えよ｣

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───終幕───