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梵天の拠点に来て少し経つが
本当に私はここにいて いいのだろうか
ここに来る前は
マイキーにどうしても会いたかった
自分の罪滅ぼしがしたかった
なんでも、…マイキーの為なら
なんでもする
つもりだった
けど、実際、 マイキーのそばに居ると
分かるんだ
今、ここに居る佐野万次郎は…
これまで苦しんできたアイツは
その原因…発端は
全部私だ
全部私のせいなんだ
マイキーのそばに居ると
どんどん自分が惨めになっていく
惨めなのは別にいいんだ
私が皆を見捨てたんだから
12年それを背負って生きてきた
だから慣れている
けど、マイキーの側にいると
12年分感じてきた負担より
もっと、もっと、
負担を感じる
そんな事を考えていると ふとある事を思った
嶺
嶺
嶺
嶺
嶺
嶺
嶺
仲間が死んでいく
私の知っている
東卍が変わっていく
『仲間が死んでいくのを見ていられなかった』
それは、変わっていく東卍を 受け入れられなかった
そういうことだ
なら、
今の私は
変わってしまったマイキーを
過去とは違うマイキーを
受け入れられないのか
嶺
嶺
嶺
嶺は部屋の隅で座り込んでいた
嶺
嶺
マイキーの部屋では マイキーが居なくても 自分を惨めに感じさせ息苦しくなる
だからここに来た
今じゃ、静かで何も無い この部屋にいると
落ち着く
嶺はズボンのポケットから 何かを取り出した
嶺
嶺
嶺が手元に持っている物は 窓からもれる光に反射していた
ガチャ
嶺
春千夜
春千夜
嶺
嶺
嶺は笑いながら、先程手元に 持っていた物をそっとしまった
春千夜
春千夜
嶺
春千夜
嶺
嶺
春千夜
春千夜
春千夜
嶺
嶺
そう言い、立ち上がる嶺
春千夜
春千夜
春千夜
春千夜
嶺
嶺
嶺
そう言って、また座り直す嶺
嶺
自分の隣を指差す嶺
春千夜
何も言わず、少し距離をとって 嶺の隣に座る春千夜
嶺
嶺
春千夜
嶺
マイキー…マイキーか、…
春千夜
春千夜
嶺
嶺
嶺
嶺
春千夜
明らかに嶺の様子がおかしい事に 気付く春千夜
春千夜
春千夜
嶺
春千夜
春千夜
真っ直ぐ嶺を見る春千夜
嶺
嶺は春千夜と1度目を合わせた後
下を向いた
春千夜
春千夜
春千夜
春千夜
嶺
嶺
嶺
春千夜
ガッと肩を掴まれる嶺
勢いで腰が床につく
嶺
けれど春千夜の目線は 真っ直ぐ真剣に嶺を捉えていた
嶺
春千夜
春千夜
春千夜
嶺
春千夜
嶺
春千夜
春千夜
春千夜
春千夜
嶺
嶺
ふと春千夜の目線は 嶺のズボンのポケットにいった
春千夜
素早くそれを取る春千夜
嶺
春千夜
春千夜
嶺
嶺
嶺
平然を装いながら話す嶺
そこに不信感をもったままの春千夜
春千夜の直感が何かを告げていた
春千夜
春千夜は嶺の腕を強く引っ張った
嶺
袖を捲ると直感のままの 答えが刻まれていた
嶺
春千夜
嶺は春千夜の手を振りほどいて 急いでこの部屋を後にした
春千夜
春千夜の手は嶺には届かなかった
バタンッ
勢いよく部屋の扉を閉めた嶺
嶺
扉にもたれかかったまま 座り込んだ
嶺
バレた…春千夜に…
どうしよう、もう言い訳出来ない
頭が真っ白
それでも心の中では 考えがグルグル回っていた
コンコンッ
マイキーの部屋へ向う春千夜
最低な事をしちまった
今日は…いや、当分の間…
俺は嶺さんに会わない方がいい
もしかしたら、嶺さんは
もう俺には二度と 会いたくないかもしれない
それでも、俺の足は 嶺さんの元へ歩いている
謝りたい
話がしたい
相談してほしい
頼ってほしい
俺に相談したくないなら、 もうそれは、それっきりだ
でも、そうじゃないなら
いや、そうであっても
溜め込んでほしくないんだ
コンコンッ
春千夜は部屋の扉を 優しくノックした
春千夜
嶺
春千夜
嶺
嶺
春千夜
春千夜
嶺
嶺
春千夜
嶺
春千夜
春千夜
嶺
春千夜
嶺
春千夜
春千夜
嶺
ガチャ
春千夜が部屋の扉を開けた
嶺
春千夜
春千夜はさっき取ってしまった カッターを嶺に返した
嶺
春千夜
春千夜は優しく嶺を抱き締めた
春千夜
嶺
春千夜
嶺
嶺
嶺
春千夜
春千夜
春千夜
嶺
春千夜
春千夜
春千夜
春千夜
春千夜
嶺
春千夜
春千夜
春千夜
春千夜
嶺
嶺
お前の気持ちに私はこれから 答えていけるかもしれない
昔と"変わらない"春千夜なら
過去に縋る
コメント
6件
終わり方が不穏ですね…好きです
最高です!!春ちゃんが優しすぎて泣いちゃうぜ、 カッターの表現?が本当に素敵、尊敬します!ありがとうございます!! 嶺ちゃんがこんなに焦ってるの珍しくて好き、