テラーノベル

テラーノベル

テレビCM放送中!!
テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

私は一体何をしていたのだろうか。

よくわからない。

ここは、どこだろう。

どこかの道かな。

花蓮

あの子は…?

ピンクのランドセルに黒い生地に白のフリルのついた服。

でも、なんだか様子がおかしい。

周りにいる黒いランドセルを背負っている男の子たちに囲まれているようで。

耳を澄ますと会話が聞こえてくる

男子

なんでおまえはそんな変な格好してるんだよ

男子

そうそう、ピンクのランドセルとか笑

男子

フリルもふりふりー、ぶりっこ〜って感じで

…なんで

男子

なんて??

なんで、おまえらは関係ないじゃん!!

親も先生も周りもみんなそういうけど、

全部僕の自由じゃん!!

もう関わるな!!

そしてその子は走り去っていった。

男子

なんだ、あいつ?

私はその子を追いかけた

…泣

どうして、どうしてみんな…

 

もう、…たいな。

え、今、なんて? 私は聞き取れなかった。

そんな時、一人の女の子がその子に話しかけていた。

そしてその二人は消えていった。

花蓮

んん、ここは?

あれ、場所が変わったようだ。

次はよく見たらあそこに、女の子がいる

明らかに金属バットを振り回してるようにしか見えないけど…

おねぇちゃん!だれ?

花蓮

え、えっと…

花蓮

こっちが聞きたいかも…

うち?うちはちなつ!

でも、とうとう親父に追い出されちゃった

まぁいっか!この相棒(バット)があれば無敵だし!

じゃーね!!

花蓮

?う、うん

そしてそのまま数日を見ていた。

その子は食料もなく路頭に迷っていた。

そんな時、またあの女の子が出てきた。

そしてその二人はまたどこかへ消えていった…

そして急に真っ暗になったかと思うと、また別の子が出てきた。

…お、おかあ、さん…

まぁ、もういいや

その子は身体中があざだらけで、明らかに飢えていてガリガリだった。

あざ…

なんか、親近感が湧いてしまった。

もう、何日だろう

考えるのも億劫だな

そんな時、またあの女の子が出てきた。

そしてその子達はまたどこかへ消えていった…

そして、またどこかへ飛ばされた。

ここは…?どこかの、神社?

…さん、かれんさん

この声は…?

暮葉の父

初めまして、暮葉の父です。

暮葉の母

母です。

花蓮

くれ、は…?

暮葉の父

おや、忘れてしまいましたか?

暮葉の母

まぁ、無理もないですよね

暮葉の母

いつもくれはのわがままを聞いてくれてありがとうね。

暮葉の父

あの子は少しわがままに育ちすぎたか?

暮葉の母

いや、でもいい子よ。

花蓮

えっと、その、どなたのことか…

暮葉の母

いいわ、無理に思い出さなくても

暮葉の父

そうだ、しんどいだろ

暮葉の母

でも、私たちの復讐を果たしてくれてありがとう

暮葉の父

…これで成仏できると思うよ

暮葉の母

あの子を一人残していくのは辛いけど、
彼岸さんもいるし、安心よね

暮葉の父

そうだな、

暮葉の父

くれはが彼岸さんに助けられて良かった、あの人が本部長で本当に良かった

花蓮

彼岸さん?本部長?
やっぱり分かりません…

暮葉の母

いいのよ

暮葉の父

さぁ、そろそろ戻らないとじゃないか?

暮葉の母

そうね、あなたはここにいてはいけないわ

暮葉の父

そうじゃないと、あの子が追ってくるかもな

花蓮

追ってくる?

暮葉の母

まぁ、とにかく行きなさい

暮葉の母

きっとみんな待ってるわよ

暮葉の父

あなたに会えて本当に良かった

暮葉の父

話したかったからね

暮葉の母

またね、まだこっちにきてはいけないわよ

暮葉の母

行ってらっしゃい。

花蓮

花蓮

行ってきます。

 

花蓮

ん…

本部長

っ!

本部長

やっと起きたか。

花蓮

え、えっと…

本部長

よく頑張ってくれたな。

本部長

ありがとう。

花蓮

それから何があったのか、空白の期間のことも教えられた。

どうやら私は急所は撃たれなかったものの、ぎりぎり神経に当たっていたようで、手術もしてもらったそうだ。

確かに傷口がすごく痛む。

点滴などで栄養を取っていたようで、体もガリガリだと感じた。

花蓮

え、さ、

花蓮

3ヶ月!!

どうやら私は意識を失ってから、3ヶ月以上の月日が経過していたようだ。

花蓮

はぁ、はぁ…

ずっと意識がなかったから、体力も筋力も落ちている、全然ない。

でも、行かなきゃ、あの人たちのところへ…

ガチャっ

千夏

っ…!かれん!!

墨花

え、

小石

かれん!!

暮葉

っ…!!

ギュッ

暮葉

かれん、ごめんなさい

暮葉

私のせいで…

花蓮

っ…!

花蓮

ううん、くれはさんのせいなんかじゃないよ。

花蓮

私ね、くれはさんのご両親に会ってきたよ。

花蓮

すごく、いい人たちだった。

暮葉

え、お父さんとお母さんに?

花蓮

はい、お元気そうでした

暮葉

暮葉

よかった、よかった、もう一生目が覚めないのかと思った。

花蓮

っ…泣

カラーコードのみんな

おかえり!

花蓮

っ…!

花蓮

ただいま!

それから私たちは支部カラーコードで本部から来た依頼を受けている。

時々るりさんたちがいる別の支部ラ ルナと共に依頼を受けたりする。

日々楽しくやっている。

きっとずっと続いていく日々。

終わってほしくない、ずっと続いてほしい。

そんな、素敵な日々です。

これは、そんな何かをなくした私たちが、幸せになる物語です。

𝔨𝔦𝔩𝔩𝔢𝔯 𝔣𝔯𝔦𝔢𝔫𝔡𝔰𝔥𝔦𝔭

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

100

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚