青いキミと黄緑色の僕#1

それはまるで夜空を美しく淡い色の魚ユラユラと踊り舞うように目を奪われるものだった…

瀬ケ谷に説得されるように学校に行く事になった。 瀬ケ谷は子供の頃からの付き合いだ。

その人はまた急ぐように走って俺が引きとめようとする頃にはいなくなっていた。 その子が通った瞬間だけ青い爽やかな時間が過ぎていった。 何だったのだろう。 その子が落として行った白に青い花が刺繍されているハンカチが落ちていた。

そう言いつつなんだかんだブッチーは許してくれる。 名字がたぶちだからブッチーって俺らが勝手にあだ名付けた。白衣に眼鏡の保健室のブッチーって言われてる。 それを分かった上で僕らもいつもこの調子だ。

僕は昔っから身体が弱い。 普段はこんな風に普通なんだが体育とかで激しい運動をすると人より何杯もの体力を使う。 未だにコントロール出来ない。 不意に外の景色を見る。 そこには見覚えのある青い海みたいなそんな雰囲気を漂わせた彼女が外にいた。

暫くして七香は本当に保健室に普通に入ってきた。