ティティコトパロ
橘雷華
橘雷華
日々菜舞衣
日々菜舞衣
メロスは激怒した
日々菜舞衣
必ず、かの邪智暴虐の王を
日々菜舞衣
取り除かなければならぬと決意した
日々菜舞衣
メロスには政治がわからぬ。
日々菜舞衣
メロスは村の牧人である。
日々菜舞衣
笛を吹き、羊と遊んで暮らして来た。
日々菜舞衣
けれども邪悪に対しては
日々菜舞衣
人一倍敏感であった。
日々菜舞衣
きょう未明メロスは村を出発し、
日々菜舞衣
野を越え
日々菜舞衣
山越え
日々菜舞衣
十里はなれた比のシラクスの
日々菜舞衣
市にやって来た。
日々菜舞衣
メロスには
日々菜舞衣
父も、母も無い。
日々菜舞衣
女房も無い。
日々菜舞衣
十六の、
日々菜舞衣
内気な妹と二人暮しだ。
日々菜舞衣
日々菜舞衣
この妹は、村の或る律儀な一牧人を、近々、花婿として迎える事になっていた。結婚式も間近なのである。
日々菜舞衣
メロスはそれ故
日々菜舞衣
花嫁の衣装やら祝宴の御馳走やらを買いに
日々菜舞衣
はるばる市にやってきたのだ
日々菜舞衣
先ず、その品々を買い集め、
日々菜舞衣
それから都の大路をぶらぶら歩いた
日々菜舞衣
メロスには竹馬の友があった
日々菜舞衣
日々菜舞衣
セリヌンティウスである
コメント
8件
ちょくちょく普通なの草
最初と最後の温度差よ