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いぬい
#とうりンゴ
とぉりん
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コメント
1件
おお、これは重い…! アメリカの罪悪感と、広島や長崎の「普通の夏」を差し出す優しさが逆に心を抉る展開、めちゃくちゃ刺さったわ。日本の完璧な礼儀の裏側が読めなくて不気味なのも良い。戦争の爪痕を国家擬人化で描く視点、初めて見たけどすごく考えさせられる。尺長くても続き読みたいです🔥
八月十五日
第二次世界大戦終戦記念日
この日、俺は確かにこの手で日帝を殺した。
今まで大体の殺しは仲間にやって貰っていたので 実質人を殺す、殺そうとしたのは初心者だった。
一度祖父を撃った時以降、本気の殺意を持って銃を握ったことは無かった。
そもそも殺し自体、嫌だった
でもあの時、確実に俺の放った銃弾は日帝の頭を貫いた
しかも実の弟妹たちの前で。 恨まれたって何も言えない。
世界はそういう彼等を叩くだろう。 然し、俺は……
俺は
あの時、引き金を引いた自分を許せないままでいた。
アメリカ
アメリカ
流れた冷や汗が頬をつたった
アメリカ
アメリカ
のろのろと着替えて、ろくに朝食も食べずに家を出た。
カナダ
カナダ
ロシア
アメリカ
アメリカ
声がして後ろを振り向くとそこには、 ロシアとカナダが立っていた
カナダ
カナダ
カナダ
アメリカ
アメリカ
カナダ
本当に、優しい奴だ
なのに俺は、心配をかけてばかりで……
アメリカ
必死に湿った声を隠して、歩き出した
転送門を潜り抜けると、肌に纏わりつくような、ねっとりとした夏の熱気が俺を飲み込んだ
遠くから聞こえる狂ったような蝉の声。 転送門の前の立つ朱い鳥居の奥には、木漏れ日が差し込む日本家屋。
アメリカ
日本の家だ。
日本
日本
そう言って微笑む日本の手には白い菊の花束が握られていた。
アメリカ
俺は努めていつもの快活な、押し付けがましいくらいの「ヒーロー」の声を喉の奥から絞り出した。
日本
日本
日本
「では向かいましょうか」と流麗な動きで廊下を歩き出した。
アメリカ
恨んでいるのか? もう気にしていないのか?
完璧な礼儀の裏側がどうしても見えなくて
只々、背中に重りをたされたような気がした
日本
日本が廊下を先導しようとしたその時だった
角の向こうから、日本と同じ菊を一輪持った青年が、姿を現した。
???
???
一人が俺を見てピタリと足を止めた
白いシャツを着た快活そうな雰囲気の二人
___広島と長崎だ
アメリカ
視界が一瞬、あの時の自分でも悍ましいと思うほどの白い閃光に染まった気がした
耳の奥で爆発の轟音が鳴り響いた
アメリカ
喉がカラカラに干からびて、声が掠れる いつもの押し付けがましい程の「ヒーロー」の笑顔は1ミリも作れない
だけど当の二人は、怯えるでも怒鳴るでもなく
広島
広島
長崎
訛りのある言葉で、はにかんだような笑顔を浮かべた
アメリカ
恨み言の一つでも言われたほうがどれだけ救われたことか。 彼等は全てを覚えている。覚えた上で俺にごく普通の夏を差し出してくる。
それが、何よりも俺の心を殺しにきていた
日本
アメリカ
アメリカ
アメリカ
ロシア
ロシア
ロシアは配られた白い菊を受け取りながら、わざとらしく溜息を付いた
ロシア
ロシア
ロシア
ロシア
アメリカ
カナダ
ロシアはチッと舌打ちをして、一足早く式場へ向かっていった
終戦記念日
世界にとっては、大日本帝国と言う火種を消化して平和が訪れた、喜ばしい日。 でも俺にとっては日帝を殺し、日本に消えない光を落とした日だ。
日本
淡々と式の流れを告げていく。 そのいつも通りの態度が、完璧な礼儀が、今の俺にはたまらなく恐ろしかった
いぬい
いぬい
いぬい
いぬい
いぬい
いぬい
いぬい
いぬい
いぬい
いぬい