俺はある配信者に恋をしている
いつも笑顔で
かっこよくて
男の俺でも惚れてしまうような
かっこいい人
哉
哉
そうだ
そこまでは思ってた
だけど
哉
哉
哉
哉
哉
哉
哉
何度もパソコンの画面を見返す
何度見ても
そこには
当選しました
の6文字
握手会当日
どこやここ
哉
哉
哉
哉
哉
哉
哉
哉
哉
哉
哉
哉
そう思うと
周りの視線がえらく痛い
チラチラと見てくる女性
コソコソ話す女性
すると一人の女性が話しかけてきた
朝日
哉
朝日
朝日
哉
朝日
哉
哉
朝日
朝日
哉
女性は朝日と名乗った
俺に語り掛けるその瞳は
まるで宝石のようにキラキラしていた
朝日
朝日
哉
次の方どうぞ、と声がする
哉
哉
朝日
哉
なんと
今回の握手会は
当選確率が非常に低いため
1分も話せるのだ
奏斗
奏斗
哉
奏斗
哉
哉
子供のように泣く俺に
奏斗さんがそっと手を差し伸べる
奏斗
奏斗
俺の涙を拭ってくれるその手は
酷く暖かかった
哉
奏斗
そして俺たちは
地元の友達のように沢山話した
哉
哉
哉
哉
哉
ピロン♪
哉
奏斗
奏斗
哉
こんなんだからモテるんだろうな
哉
奏斗
奏斗
奏斗
奏斗
奏斗
奏斗
あれ…?
あの握手会で泣いたのは俺だけのはず…
いや、他にいたのか?
心がザワザワする
哉
ふとそんな一言が漏れた
第1話 END
コメント
2件
陰ながら応援してるよ。