りぃちょ
恋人
恋人
りぃちょ
恋人
りぃちょ
恋人
恋人
りぃちょ
別れ際に、恋人が言いかけた言葉は分からなかったが、どこか悲しそうな顔をしていたのは分かった
まぁそもそも、好きになって付き合った訳じゃないんだから、仕方ないとい。
わかってて付き合ってるくせに、今更そんな顔をされても困る
りぃちょ
りぃちょ
もうこれ以上一緒にいても無意味だなと思い始めていた
りぃちょ
俺は時計を見てから少し走り出した
俺は待ち合わせより少し早く、待ち合わせ場所に着いていた
ニキ
ニキ
別れた恋人と会うのに、楽しみって言うのは少し変かもしれない。
でも、好きで仕方ないんだからどうしようもないと思う。
りぃちょ
りぃちょ
りぃちょ
ニキ
ニキ
走っ来てくれたりぃちょに、思わず優しく微笑んでしまった
すぐに顔を元に戻したが、りぃちょに見られてないことを祈るばかりだった
りぃちょ
俺は走っていた
どう考えても時間にまにあいそうになかったから、とりあえず走っていた
目的地が近づいてくると、ニキニキの姿が見えてきた
りぃちょ
りぃちょ
長い足を軽く組み、後ろにやった腕に体重を少し乗せながらスマホをいじる姿が、とてつもなくかっこよかった
ただでさえカッコイイのに、今日はマスク無しで髪もセットしていて、服装もちゃんとしていた
りぃちょ
りぃちょ
りぃちょ
実際、彼を横目で見る女はチラホラいた
すぐにでも彼をそこから離したくて、急いでそちらへ向かった
りぃちょ
りぃちょ
りぃちょ
ニキ
ニキ
りぃちょ
フワッと優しく笑ったニキニキの顔が、付き合ってた頃に見せてくれたものと全く同じで、心の奥の方がキュッとなったのを感じた
すぐにしまわれてしまったあの優しい笑顔は、俺が一番好きな顔だった
モブ
ニキ
ニキ
モブ
りぃちょ
俺が思わず口に出すと、ニキニキに脇腹をつつかれた
ニキ
ニキ
そう、にこやかに言うとサッと立ち上がってその場を離れていくニキニキ
俺はその背中を追いかけて、歩いていった
付き合ってた頃によく見ていた背中……
なんだか抱きつきたい気分になっていた
りぃちょ
りぃちょ
ニキ
ニキ
りぃちょ
りぃちょ
りぃちょ
俺たちは、目的地まで電車に乗って移動することにした
タクシーでも良かったけど、2人きりの空間に耐えられなさそうだったから
カタンカタタン……
単調に繰り返す走行音が眠りに誘おうとする
既に寝てしまったりぃちょは、俺の方に頭を乗せてスヤスヤと可愛い寝息を立てている
ニキ
ニキ
忘れられない愛しい元恋人とこんなに密着した状態なんて……
しかも相手には、別の恋人がいるから気軽に手を出せない状況……
俺にとっては拷問でしか無かった
そっと、頭を傾けりぃちょの頭に自分のそれを擦るように当てた
頬から彼の温もりが伝わってきて、安心するような少しムズムズと沸いてはいけない感覚が湧いてくるようなそんな不思議な状態になった
ニキ
ニキ
誰に言うでもなく、ボソッと呟いて肩にある愛しい温もりが落ちてしまわないように体勢を戻した
りぃちょ
りぃちょ
りぃちょ
途中から起きていたらしいりぃちょが、目を開けることも出来ずに動揺しまくっていたなんて、その時の俺は知らなかった
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