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私の親は昔から不仲だった
物心ついた時から、分かっていたし、
最初こそは不快に感じていたものの、
もう触れてはいけないものだと、
幼心で察し、
それが日常と化してしまった今は
あの事件があるまでは、考えることもなかった、のに…
何ヶ月もお母さんが家に帰ってこなかった
でもある日、突然戻ってきて…
小石
小石の母
小石の母
小石
小石の母
小石の母
小石
そしてお母さんは荷物を持って、外へ出て行った
私も後を追いかけると、
家の前には、見慣れぬ車と、お父さんよりも若い男性と小さい子供がいて、
お母さんがその人とイチャイチャして子供にキスをしたのち、お母さんはその車に乗り込み、
そして消えて行った
その日から、もうお母さんが戻ってくることはなかった
私はもう、なんとも思わなかった
でも、見てしまったのだ、最後のお母さんを
だから当然、
責められた
お父さんに
そして、そのまま
担がれて、
少し遠くのゴミ捨て場に、
捨てられた
そして何日もそこで過ごした
当然食料もなく、痩せこけて、
フラフラで、
そんな不健康な私をあの人が見つけてくれたのだ
暮葉
小石
そう、くれはだった
それからその人は私を持ち上げて、
どこかの路地裏へ連れて行ってくれた
そしてお風呂に入れてくれて、
美味しいご飯もくれて、
暖かい寝床もくれて、
そして、その人と、依頼をこなすようになった
両親への怒りを、全て仕事にぶつけた
そしたら、思ったよりも、上手くいって、
すぐに本部にも認められて、
そこから、カラーコードとして、
頑張り始めた
仕事はすごくやりがいがあったし、
何より、ご飯を食べれるのが幸せで、
くれはと毎日楽しい日々を過ごした
そして数年後、
新しく仲間も増えて、
これからもみんなで頑張っていこうって思えた
今でも、私を捨てた両親のことは許せないし、
怒りもあるけど、
それ以上に、今が楽しくて、
だから、今を生きていこうと思う。
うちの家は、神社だった
でも山奥にあるから、
人気もなく、
客も来ない
ひっそりとした神社だ
でも両親はいない
私がまだ幼い時に、
事故にあったらしい
でもそれは交通事故とかではない
そう、
殺されたのだ
でも、不運にも私だけは生き延びた
そう、
組織が助けてくれたのだ
そしてその日から私は、その組織の支部、
カラーコードとして、
両親を殺した奴らを探し出すためにも、
戦うようになった。
最初は本部と共に行動していた
でも、私はどうやらこの仕事に向いていたらしい
どんどん腕を上げていって、
最終的に支部を任されることになった
その支部は、前は人がいたらしいけど、
色々事情もあり、ちょうど誰もいなくなっていたらしい
私はさらに責任感を感じ、仕事を務めた。
そしてしばらくしていた時、
とある一人の少女に出会った
その子は、近くのゴミ捨て場に、座っていた
とても痩せていて、
見つけたからには、放っておけなかった。
本部からも、人は増やしたかったら増やしても構わないと言われていたので、
悩まずに、その子を連れて帰った
そしてお風呂に入れてやり、
温かいご飯を与えた
その時見せてくれた笑顔が今でも忘れられなくて、
私もその子と過ごしているうちに、
仕事をするという使命感が少しずつ薄れ、
その子と戦うことを考えるようになった
その子は、とても従順で、
仕事の手順を教えると、すぐに覚えて、戦った
そうしてその子と過ごしているうちに、
新しい仲間を見つけた
路頭に迷ってるその子は
昔の私に見えて、
また放っておけなくて、
声をかけた
そしたら素直についてきてくれて、
派手なやり方だけど、
ちゃんと仕事をこなしてくれた
そして3人で暮らしていると、
また一人、出会った
自分の好きなことを否定される痛み
とても辛いことだから
受け入れた
そして好きな服を着ていいし、
好きな姿でいたらいいと伝えた
そしたら、無口なその子も、笑ってくれて、
歯を見せながら、ありがとうって
言ってくれて、
私は、間違ってなかったんだって思えた
そしてその3人と日常を共に過ごした
そして数年経ったある日、
少女とぶつかってしまった
その子は自信なさそうで、
とてもオドオドしていた
すぐに謝ってくれて、
そんな時、お腹にあるたくさんの濃いあざが見えてしまった
足にも目をやると、太ももにも大きいあざがあった
私は手を差し伸べた
そしてその子のことを放っておけなくなり、
路地裏へ連れて行った
そしてその子も仲間になった
仕事は大変だけど、
みんなと過ごす日々はとても楽しい
仕事も、とてもやりがいを感じる
風の噂によると、
私の神社は今は、
呪いの神社として都市伝説や地元の恐怖スポットとやらになっているらしい、
もうあの時から行くことはないけど、
また帰りたいな
もう両親は帰ってこないけど、
絶対、両親を殺した奴を、
この手で殺してやる
それが私、
紅瀬暮葉の過去である
みんなには話したことないけど、
それは、必要とは感じないし、
あまり私情を持ち込んで仕事をしたくないからだ
もちろん、最終的な目標は、
両親を殺した奴らをこの手でやることだけど、
みんなに伝えると、
みんな優しいから、気にしそうで
だから、もう少しだけ、
みんなには内緒かな。