私は
人を殺した
でも
その事実に縛られたくなくて
あの事件のことを
あの秘密を
知られないように
9月
この高校に来た
絶対に知られてはいけない
先生
えーっ、では今日は転校生が来ています。
先生
おーい。入ってくれていいんだよ。
ガラガラガラ
佳代
えっと、今日からこの高校の生徒となった中崎佳代です。
佳代
あっ、よろしくお願いします。
先生
さぁ席について。
佳代
はい。
休み時間
奏
あの。
私、奏っていうの。
今西奏。
私、奏っていうの。
今西奏。
佳代
?
奏
友達になって欲しくて。
佳代
いいの?
奏
うん!
佳代
ありがとう!
佳代
よろしくね!
佳代
じゃあ私のことは・・・
佳代
佳代で
奏
じゃあ私は奏
佳代
うん
佳代
そう言えば、この学校
「屋上」に出られないの?
「屋上」に出られないの?
奏
そうなんだよね。
奏
なんか青春って感じのことが出来ないんだよ。
佳代
そうなんだ。
私が人を殺したのは
屋上
だった
私の秘密。
去年の10月
今では友達でもなんでもない
元親友のみなを殺した
その理由は
みなが私を裏切ったから
みなは
私の大切にしていた
指輪を
亡くなった母から貰った
大切な指輪を
盗んで
当時みなと付き合っていた
笹川優斗に
プレゼントした
それに気づいた私が
みなを屋上に呼び付けて
突き落とした
笹川優斗を殺すことも考えたけど
あいつは私の元彼だから
みなに強引に付き合わされた
私と同じ被害者
みな 天国で後悔してるかな
転校から2ヶ月
今日はあいつの命日
私は優斗と会う約束をした
佳代
久しぶり
優斗はあのことを知らない
佳代
元気だった?
優斗
うん
優斗
ごめんな
急に呼び出して
急に呼び出して
佳代
うん私も暇だったから
優斗
とりあえず飯でも食いにくこう
佳代
うん
佳代
みなが亡くなってから1年経つね
優斗
おう
佳代
…
優斗
あのさ
優斗
俺ともう一度やり直してくれないか?
優斗
たのむ
佳代
ごめん
ここで付き合ったらきっとあの事件のことを知られてしまう
優斗
そっか
佳代
(あーあ
昨日は色々あって疲れたなぁ)
昨日は色々あって疲れたなぁ)
奏
おっはよー
佳代
あっ おはよぉ
奏
あのさ
奏
昨日テレビで1年前殺された女の子のことやってたよねー
奏
あの子ほんとかわいそう!
佳代
う、うん
奏
どうしたの?
奏
なにか嫌なことでも思い出した?
佳代
えっ
佳代
(奏の顔ってこんなにみなに似てたっけ?)
奏
フフッ
奏
バレちゃったー?
佳代
あなたもしかして!
奏
そう。みなだよ
奏
あんたに殺されて復讐するために
霊になったの。
霊になったの。
奏
みんなに見られながら死んで行った方がいいかしら?
佳代
そんなことするとあなたが犯人だってバレるわよ!
奏
大丈夫
奏
私は霊だからあなたを殺したあとあなたの体に乗り移るから。
みんなの記憶も消しておくわね。
みんなの記憶も消しておくわね。
佳代
そんな・・・
佳代
・・・・・・・・・あっ
佳代
ここは?
佳代
学校?
みんな
ははははっははっはははははつ
佳代
みんな
えっ、なんて笑ってるの?
えっ、なんて笑ってるの?
奏
みんなあなたの死に喜んでるんじゃない?
佳代
みな
佳代
やめて!
優斗
ははっははははっはははは
佳代
優斗まで
佳代
やめて!
奏
そんなこと言ったって無駄よ!
グサッ
佳代
きゃあああ!
奏
後悔しながら死ね
グリーン
どうでしたか?
グリーン
安心してください
グリーン
空想の話ですよ
グリーン
♥50いったらまた話かきます
グリーン
長文失礼しました
グリーン
それでは
グリーン
さようなら