テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
rbru 【 ちょうど良い眼鏡 】 ほのぼのでございます 気分ですね🤤 短編ですので気軽にどうぞ〜
少し開いた窓から吹き込む 爽やかな風 カーテンの隙間から差し込む 柔らかな日差し いつもと何ら変わりない日
星導
小柳
俺の恋人が 少し長めの髪を縛って パソコンと向かい合っているのも いつものこと のはずが
小柳
星導
見つめる彼の顔に 見慣れないガラスのベールがある 反射するベールの向こうで 彼の瞳が俺の方を向いた
星導
小柳
星導
こちらを向いた反動で 少しズレたメガネをかけ直す彼 その姿がなんだか新鮮で じっと見つめてしまう
星導
小柳
星導
小柳
元来〝白狼〟という種族は 視力がとてもいい だから眼鏡やコンタクト といった物とは無縁なのだ
星導
少し考える素振りを見せる彼に 迷惑なことをしたかなと思い 発言を撤回しようとしたとき
星導
小柳
手招きされるままに近づくと 彼の手が顎に触れる感覚がして 目の前に彼の胸元が近づく つい反射で瞼を閉じると 不思議な重さを耳に感じた
星導
小柳
星導
目の前にはいつもと同じ景色が 広がっているはずが その全てがぼやけていた
小柳
星導
小柳
星導
小柳
彼と〝お揃い〟ができた という気分にまだ浸っていたかった なんて言えるはずも無い
星導
小柳
耳元から柔らかい重さが消える それだけでなんだか物寂しく感じた 次の瞬間、耳元にさっきより 若干軽い でも、重さを感じた
小柳
星導
彼の名をもう一度呼ぼうとしたが それは叶わなかった 柔らかな感覚が 唇の動きを封じる 少し長く感じたその感覚が 離れていく 反射で瞼を開けた
小柳
星導
至近距離で頬を染め 目を細めてはにかむ彼と視線が合う 鼓動がゆっくりと一度高鳴った
小柳
星導
そう言って彼が俺の耳に触れたとき 視界の端に金色のフレームが見えた
小柳
星導
小柳
自分の本音がバレていたことが なんだか恥ずかしく 下を向きながら 眼鏡のフレームを人差し指でなぞる
星導
小柳
星導
下を向いた俺の顔を覗き込むように 更に屈む彼
小柳
星導
小柳
自分でいうのもどうなんだと思うが 俺のこの性格にして 彼という恋人で良かったと思う
その日からめちゃつえーの皆に いじられるまでしばらくの間 伊達メガネをつけ続けてたそうです
今回はのんびり気分でした🤤 コメント、リクエスト待ってます!
コメント
1件