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若い母親はあそことかこっちからとか指さしながら女の子に何か話しているよく似た親子でお雛様のような横顔が綺麗だ
お母さん
と、お母さんが言うと
お客さん
女の人は窓の外を指差した
お母さん
お母さんは慌てて頭を下げた テーブルの上に料理を並べるとお母さんがお茶碗にご飯をよそって差し出した 女の人はそのお茶碗を両手で包むように持つと
お客さん
とつぶやいた小夜と呼ばれた女の子も目を大きく見開いて湯気の立っているご飯を見つめている
お母さん
ゆうこのお母さんが聞くと二人はハッとしたように顔を見合わせて食べ始めた
ゆうこ
客室を出て裕子は囁いた炊きたてのご飯がそんなに珍しいのだろうか
お母さん
お母さんは唇の前に人差し指を立てて首を振ったが言うこと同じ気持ちなのは目を見ればわかった