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そこら中から緊張感をピリピリと感じる
部屋には大勢の人が集められている
教官
教官の鋭い声が響く
一斉に足を開き、構える
額には汗が浮かび、呼吸もやや乱れている
それでも、目線は前に向けたまま
教官
合図と同時に、向かいにいた訓練生が動く
速い、
俺も反応し、攻撃を避ける
距離を取って相手の動きを読む
そして、反撃する
けれど__
💎🩵
力が強く、身体が押し込まれる
何とか踏みとどまり、すぐ構え直す
いや、正確には"構え直したかった"
教官
教官が終了の合図を出した
俺は動きを止める
相手も離れ、構えを解く
教官
教官が次の令を出す
俺はその場から離れた
💎🩵
"負けた"という事実はなかった
でも、感覚では負けた
負けたのなら、もっと鍛えなければならない
もっと強くならなければ
そのために、ここにいるのだから
その後、ひとまずの訓練が終わった
他の訓練生は各自場を後にする
仲間
仲間
仲間
そんな会話を俺は離れたところで聞いていた
話題に出されてるのは、今日の模擬戦で
一番高い成績を出した訓練生
周囲からも称賛され、
教官からも声をかけられている
その姿を見ながら、俺はこう思う
💎🩵
誰かに認められたい
「必要だ」と言ってもらえるくらい
それくらいの力を付けたかった
教官
💎🩵
突然呼ばれ、背筋を伸ばす
教官
教官
💎🩵
教官はそれだけ伝えて去っていった
💎🩵
休むには長い
他のことに使った方が良い
ならば__
💎🩵
誰もいなくなった訓練場に戻った
一度、
二度、
三度、
何度も同じ動きを繰り返す
足が重くなっても、
腕が動かなくなっても
💎🩵
失敗する、
それでもめげずに続ける
💎🩵
💎🩵
誰もいない訓練場に寂しく声が響いた
数週間後、
教官
教官が1人ずつ名前を呼ぶ
一位、二位、三位と
次々と名前が呼ばれていく
そして__
教官
💎🩵
教官
教官
教官
教官
💎🩵
教官から評価紙を受け取る
決して最下位ではない
けれど、
護衛として配属されるための基準には 届いていない
💎🩵
時間はある
次の評価までに腕を磨かなければ
月日は流れ、
また一人、配属先が決まった
💎🩵
仲間
仲間
💎🩵
俺は笑顔で送り出す
その後もまた一人、
また一人と、施設から出ていく
俺の周りから、人がいなくなっていく
ある日の訓練、
この日は以前より速く動けた
相手の動きも読めるようになった
💎🩵
攻撃をかわし、距離をとる
相手が迫ってくる
足元を確認する
そして、相手が踏み込んだ瞬間__
💎🩵
反撃をする
教官
教官の声
俺は息を切らしながら顔を上げた
💎🩵
相手も驚いていた
もちろん、俺も信じられなかった
💎🩵
小さくガッツポーズをする
教官
💎🩵
教官
教官
教官
教官
💎🩵
まだ課題点はあるものの、
教官から少し褒められた
それだけで嬉しかった
それからさらに時間が経った
俺は強くなったと感じれるくらい成長した
少なくとも、自分ではそう思えた
模擬戦で勝てることも増えた
判断力も評価されるようになった
けれど__
それでも施設の基準値は高かった
教官
1人ずつ名前が呼ばれる
その中に、俺の名前はなかった
みんなはどんどん先に進んでいく
それに比べ、俺はずっと止まったまま
💎🩵
そう信じて、ひたすら特訓する
そうでもしないと、続けていられなかった
消灯時間が過ぎても、訓練を続けた
何度も何度も続けた
足が動かなくなっても、
息が苦しくなっても続けた
💎🩵
それでも、
努力が報われる日は来なかった
コメント
1件
みぅです🤍🥀 読んだよ〜第10話。 努力してるのに報われないもどかしさが、すごく伝わってきた。誰もいない訓練場で「もう一回…」って繰り返すシーン、胸がぎゅっとなった。周りがどんどん先に進んでいく中で、自分だけ取り残されてる感じ…わかるよ、その孤独。 それでも「強くならないと」って信じて続けてる💎🩵くんの姿勢、ちゃんと美しいよ。次の話、絶対読むね🌙