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Day4 –「触れたら、もう戻れない」
AM 7:20 薄暗い寝室
四季は珍しく寝坊していた。 天音は横で静かにスマホをいじっている。
ふと、四季が眉をひそめてうなされるように寝返りを打つ。
如月天音
そっと肩に触れた瞬間、 四季がガッと腕を掴んで天音を引き寄せた
如月天音
久遠四季
でも腕の力は強く、離す気配はない。
如月天音
《……反応なし》
久遠四季
如月天音
AM 9:40 キッチン
四季は気まずそうに目をそらしている。
如月天音
久遠四季
《ピピッ!!》
如月天音
久遠四季
如月天音
PM 14:10 共同シャワールーム前 (利用は交代制)
天音がシャワーから出てくるタイミングで、四季がタオルを持って向かってくる。
如月天音
久遠四季
如月天音
久遠四季
如月天音
久遠四季
そう言って、 四季が天音の濡れた前髪をやさしく拭く。
如月天音
久遠四季
如月天音
久遠四季
如月天音
《反応なし》
PM 18:50 突然の停電 (実験施設の仕掛け)
薄暗い部屋。 四季はすぐ天音の腕を掴む。
如月天音
久遠四季
如月天音
久遠四季
天音はそっと手を握り返す。
如月天音
久遠四季
《反応なし》
二人の指が自然に絡む。 呼吸が近すぎて、互いに意識してしまう空気が流れる。
如月天音
久遠四季
PM 20:00 通話報告
シャワールームの奥から、 乾いたドライヤーの音が微かに聞こえている。
如月天音
深呼吸して、端末の通話ボタンを押す。
案内研究員
如月天音
少し迷って、 天音はそっと微笑む。
如月天音
案内研究員
如月天音
如月天音
如月天音
案内研究員
如月天音
思わず口に出て、 自分で照れてしまう。
案内研究員
如月天音
案内研究員
如月天音
静かに、でも嘘のない声で。
《反応なし》
案内研究員
通話が切れ、 天音はそっと胸に手を当てた。
如月天音
通話が切れ、 天音はそっと胸に手を当てた。
如月天音
その瞬間、 乾いた扉がゆっくり開く音。
久遠四季
如月天音
久遠四季
如月天音
久遠四季
如月天音
PM 22:30 ベッドはひとつ
久遠四季
如月天音
久遠四季
如月天音
指が重なる。 四季はほんの少しだけ微笑んで、天音の手を強く握った。
久遠四季
如月天音
久遠四季
《反応なし》
如月天音
ふたりはそのまま、静かに眠りに落ちた。