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ついたのは
この町で一番大きいと言っても過言ではない
病院だった。
br母
そこは広い広い病室で
とても綺麗に整備されている。
開けられた窓から入ってくる風は
とても気持ちが良く、穏やかな気持ちになる。
その風で揺れた
カーテンの隙間から
会いたくてしかたなかった
でも、最後に見た透明な彼ではなく
"そこ"に実在する彼の姿があった。
kn
br
生きてる…ッ
そこには確かにある
ここに生きている
ぶるーくがいた。
kn
体には包帯、チューブやらがつけられていて
なんとも痛々しい姿ではあるが
心電図が生きていることを証明する。
br母
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br
br
br
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br
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br母
br母
br母
kn
br母
br母
俺と同じ歳だったんだ…
br母
br母
br母
kn
そう言って彼の母は病室を後にした。
彼の手を取る。
半透明だったときと違い、
少し暖かい。
けれどどこか冷たい気もした。
kn
kn
消えてしまった訳ではない
そう思えた。
kn
kn
kn
kn
br
kn
kn
君が、
君だけが救いなんだ。
ぎゅっと手を握る。
そしたら、
彼が微笑んだ気がした。
br視点
br
ここはどこだろう。
いや、
どこだっただろう。
僕はこの景色を知っている。
思い出せない。
僕は、消えてしまったのだろうか。
死んでしまったのだろうか。
でも、
あの父親は僕を
"無理やり起こせばいいんだ"って言ってた。
てことは
僕はまだ生きてる…
僕の願い、
僕が彼のそばにいた理由
それは…
会うため、守るため
それは何でだっけ…?
なんで彼に会うんだっけ、助けるんだっけ?
どうして思い出せないの…?
待って、
"彼"って誰だっけ…?
br
また、頭が痛くなってきた。
そう言えば全身も痛いし寒い気がする。
もうここにはいたくない。
早く、早く
痛くなくなる方へ
楽になる方へ進まなきゃ…
br
そう思っていると
僕の手が、
なんとなく、
暖かいものに包まれているような気がした。
br
まるで大丈夫と言うかのように
ぎゅっと包まれた微かな温度のせいで
もう少しだけここにいたいと思った。
めちゃくちゃ遅くなりました!すみません!