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え、わし!?
夏の日差しが照りつける中
君は今どうお過ごしですか?
照りつける日差しの中私はお墓に向かってあるく
日焼け止めが汗で取れてじわっと白い汗が滲む
りっか
袋の中に入った君の大好きだったジュースと
緑色のお線香
君がいる所に向かって階段を一段一段登っていく
りっか
登った階段は100近くあっただろうか
滲む汗を拭いて君の眠っているお墓に向かう
持参したチャッカマンで
先端の緑色を黒く燃やして煙を立たせる
りっか
そう言ってきみの大好きなジュースをとんと置く
8月21日君の命日だ
そっと手を合わせて今回も同じことを言う
助けてくれてありがとう。
後ろからリズム良く階段を上る音が聞こえてくる
こーじ
こーじ
りっか
こーじ
2人で顔を合わせてあの日のことを思い出す
あの日の公園
ブランコをこいであの子が待っていた
すみれ
りっか
すみれ
そう言ってもう1人の呼び出し人が顔を出した
こーじ
りっか
そう言って現れた少年に私は目を合わせる
一気に顔が熱くなる
こーじ
突然呼び出されて来てみたら
なんで俺の好きな子がおるん?
もしかして
もしかして
これって告白の機会やったりする...??
すみれ
そう言ってすみれは公園を後にした
2人きりになると
微妙な空気感が流れる
夏の暑さと緊張感で汗が出てくる
するとこーじが何かを決心したように私のみを見る
こーじ
ガッシャーン
その時大きな音が鳴った
事故だろうか
少し2人で苦笑いをして音がした方に向かってみることにした
鉄骨を詰んだトラックが鉄骨を落としたらしい
小さい子供が大きなペンダントを持って泣いている
走ってこーじが女の子のもとへ向かった
こーじ
少女
そう言って女の子は泣き出してしまった
そして私はあることに気づいた
りっか
こーじ
視線は不意に鉄骨の方へ移った
黒が混じった血こちらまで滲んできていた
りっか
こーじ
すぐに救急車を読んだが遅かった
病院まで一緒に行ったけど
即死だった
次の日携帯を見ているとすみれから連絡が来ていた
幸せにならなきゃ許さないからね!
この事件から3年たった今でも
まだ私たち2人の関係は変わっていない