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これは俺の過去の話
俺の家について
昔のことを思い出す。
零斗
あのこと思い出すと
零斗
虫唾が走る
まだ俺たちが小さい頃
お母さんはまだ優しかった
でも親父は優しくなかった
零斗
お母さん
零斗
俺もうすぐ弟できるの？
お母さん
えぇ
お母さん
もうすぐ弟できるよ
お母さん
零斗ももうすぐお兄ちゃんになるわね
零斗
うん
零斗
お父さんは？
お母さん
まだ帰ってこないのよ
零斗
そっかァ
お母さん
ねぇ零斗
零斗
何？
お母さん
あなたにとってはお父さんは嫌いな
存在かもしれないけど
存在かもしれないけど
お母さん
お父さんはね
お母さん
あなたに嫌われてもいいから厳しいのよ
お母さん
お父さんは目つきも怖いし
あなたによく似てる
あなたによく似てる
お母さん
でもね私を助けたとても優しい人なのよ
お母さん
不良してたけど
お母さん
本当はとても優しいの
お母さん
あなたによく怒ってるけど
殴ったりされてないでしょ？
殴ったりされてないでしょ？
零斗
うん
そうお父さんは優しくないけど 子供に手を出す人ではなかった
お母さん
あなたはまだ何も言われないけど
お母さん
もし弟が私とお父さんの髪の毛と目の色を2つ合わさったら
この街の人は悪いことすると思うの
この街の人は悪いことすると思うの
お母さん
その時はあなたが守るのよ
零斗
うん
零斗
お父さん怖いけど優しい時は優しいよね
お母さん
そうね
お父さん
ただいま
零斗
おかえり
零斗
お父さん
零斗
お仕事お疲れ様
お父さん
そうか
お母さん
も〜
お母さん
ありがとうって言ってやりなさいよ〜
お父さん
あー悪い
お父さん
ありがとな
お父さん
零斗
零斗
うん
零斗
もうすぐ弟できるね
お父さん
あぁ
零斗
楽しみ
お父さん
そうだな
お父さんも口は冷たいが笑顔だった
でも
弟が生まれて
みんなで過ごしてたら
家に不良が来た
不良
おい！
不良
出て来いや！
お父さん
零斗と母さんは下がってなさい！
零斗
お父さん帰ってくる？
零斗
……ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ
お母さん
……
お父さん
あぁ
お父さん
帰ってくるぞ
お父さん
(* ˊ꒳ˋ*)
その時お父さんが初めて笑顔を見せた
その笑顔は優しかった
お父さん
何の用だ！
お父さん
俺はもう家庭を持ってる
お父さん
お前と争う気はない！
お父さん
帰ってくれ！
不良
うるさい！
不良
お前なんか死んでしまえ！
その後お父さんは殺された
零斗
お母さん
零斗
なんか怖い音したよ？
お母さん
私が見てくるわ
お母さん
あなたは逃げてなさい！
零斗
う、うん
お母さん
お父さん！
お父さん
零斗を頼む！
お母さん
……ッ
お母さん
もうその危ないもの下ろしてください！
不良
黙れ！
零斗
お母さん？
お母さん
来ちゃダメよ！
不良
うるせぇー
ｸﾞｻｯ……ッ
お母さん
元気になるのよ
お母さん
そして
遥を意地でも守り抜くのよ！
お母さん
またね……ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ(* ˊ꒳ˋ*)
零斗
お母さん！
零斗
お父さん！
零斗
わかった！
零斗
俺が遥を意地でも守り抜くよ！
零斗
嫌な思い出だ！
零斗
母さん
零斗
父さん
零斗
ごめんな
零斗
助けられなくって
零斗
まーいいや
零斗
遥だけでも守り抜くよ！♡♡
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