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真白(主)

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にじさんじに入ってもうすぐ1年。

最初は本当に何もかもが怖かった。 配信で喋るだけで声が震えて、コメントを見て泣きそうになった日もある

でも――今はちょっとだけ、変われた気がする

廊下を歩いていると、エントランスの角で誰かとぶつかりそうになって、慌てて足を止めた。

不破湊

おっ、澪ちゃん! お疲れ〜! 配信見てたよ〜

黒羽 澪

わっ……! 不破さん!? あ、ありがとうございます……!

思わずぺこっと頭を下げる。とっさに敬語になるのは、まだ緊張が抜けてない証拠。 でも、不破さんはそれに気づいてるのか、ちょっと笑ったような声を出した

不破湊

敬語やめなよ〜、もう何回話したと思ってんの

黒羽 澪

えっ、で、でも、先輩だし……! えっと……じゃあ……う、うるさかったらごめんね!? 今日ちょっとテンション高くて!

不破湊

いいよいいよ。澪ちゃん、うるさいときのほうが好き

ちょっと意地悪そうに笑う不破さんの横顔が、なんかずるいなと思った。 私は人見知りだけど、こうしてちゃんと「名前で呼んでくれる人」には、つい懐いてしまう。

不破湊

てかさ、今日のゲームのさ~、あのしゃがみエイム? あれマジ上手かった。俺、真似しよっかな

黒羽 澪

えっ、ほんと!? 見てくれてたんだ! わーい! えっとね、あれはね! 最初に投げたフラグが――

そこから、私のスイッチが入ってしまう。 ゲームの話になると、人見知りはどこかへ消える。 仲良くなった人となら、私はとにかく喋る。うるさいって言われても、楽しくて止まらない

でも――。

会話の合間、ふと感じた“視線”。 誰かが、じっと見てる気がした。 背筋を撫でるような、ぴたりと張りつくような……そんな視線。 でも振り返っても、そこには誰もいなかった。

??

……ふわっちとまた仲良さげだったな

配信を終えた後、ソファに寝転びながらスマホでクリップを見返す。 画面の中では、澪が笑ってた。声も仕草も、楽しそうだった。

??

……まあ、いいけど

??

お前が楽しそうなら、別に。……別に、な

少しだけ音量を上げて、澪の声をもう一度聞いた。 笑ってる声。うるさいくらいにしゃべってる声

??

……にしても、ほんっとよく喋んな、あいつ

口元が、ふっと緩む。 それを見ていた誰もいない部屋は、静かだった。

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『この愛は逃げても無駄。』

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