裕翔
いつも通り、休み時間に教室で本を読んでいると、前の席の椅子に座って、こちらを見てくる裕翔。
あまり人と話すことは得意ではなく、正直1人の方が好き。
優茉
そう言うと、へ〜と相槌を打つ裕翔。
因みに、裕翔がこうして話しかけてくるのは初めてではない。
最初は、なんだコイツ。と思って、そこまで相手にしてなかったんだけど、何回もしつこく話してくるから、最近は少し話すようになった。
…いや、ほかの男子ならきっと何度話しかけてきたって相手にしなかった。
きっと、裕翔だから。裕翔だから、話すだけでこんなに胸が高鳴るし、今日も来てくれるかな?なんて、期待したりしちゃう。
これが恋愛小説みたいに上手くいけ。なんて我儘は言わない。 だって、片思いのこの時間が1番楽しいんだから。
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