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うちの小学校には、“プールの花子”さんがいます。 花子さんは、普段北校舎の三階にある女子トイレの三番目の個室 に居るのですが、トイレは、暑いので、夏の間だけ、プールに避難しているのです。 “三”が大好きな花子さんは、プールでもやっぱり“第三” コースに現れます
うちの学校に伝わっているのは、こんな噂です。 放課後に、ひとりで第三コースを泳いで居ると、耳元で、
プールの花子さん
と、女の子の声がします。 おかしいな…と思って横を向くと、 すぐ隣におかっぱ頭の女の子が泳いでいます。 それが…プールの花子さんです。 花子さんは…
プールの花子さん
と言ってきます。 此処で、もし、
紗良
と言って、断ったら… 怒った花子さんに56されます。
紗良
と言ったら花子さんと、競争しなければいけません 花子さんに勝ったとしても…
プールの花子さん
と言ってくるので…いくら勝っても終わりません。 花子さんは、負けず嫌いなので、自分が勝つまで辞めません。 花子さんは、そんなに泳ぎは、上手くないのですが… 何回泳いでも全く疲れないのです。 ずっと泳いでいてもいつか…負けます もし…花子さんが勝てば…
プールの花子さん
といって異次元に連れて行かれます (遊び相手にされ、もとの世界に帰れなくなる) ただし…下校チャイムが鳴れば、相手の勝ちです。 勝ち続ければ、助かる事ができます
夏のある日 スクロールの練習をしている人が居ました
誰かが、グイッと彼女の足を引っ張ったので、
有栖
と言いましたが、辞めませんでした その人は…プールの花子さんのライバル やみ子さんでした
有栖
困った人は、思わずプールの中でこう叫びました
有栖
すると…力が弱くなりプールの底を蹴り水面に上がろうとしました 意識がもうもうとしているので手足が思うように動きません
有栖
こんな事を考えていると、体から軽くなりました プールサイドに連れて行ってくれました 水を、吐き出しながら顔を上げるとプールの中から、花子さんが、手を降っていました。
有栖
チャイムが鳴りました、 その音と、同時に
プールの花子さん
あの事件以降…溺れそうになったら
紗良
と、唱えると助けてくれるそうです