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妖魔伝

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妖魔伝

9 - あったかい仲間

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2024年06月11日

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シャークん視点

中村 水樹

意外と身近にいるんだね、妖怪って。

鮫上 翠

へ?

中村 水樹

ん?どうしたの?

もっと、何かを言われると思ってた。 幻滅されるとさえ思ってたし、友達すら辞める気でいた。 金輪際関わらない覚悟すらしていたのに。

鮫上 翠

なんで、水樹はそんなに優しいの?

中村 水樹

優しい?そんなことないでしょ。

何言ってんだよって顔で俺の方を見つめる。

人の考えてることはよく分かんないな…。 まあ、俺は元々人間だったけどな。

紫崎 笑

にしても、要にそんな過去があったとは…。

桐谷 要

まあ、言ってなかったしな。

桐谷 要

言う必要もなかったし…。

紫崎 笑

そうか。

要の言葉に、スマイル?と言う人は悲しさが滲んでいた。

桐谷 要

そんな悲しそうな顔するなよ。

紫崎 笑

別に、悲しくなんかないし。

赤城 琉久

スマさん…ツンデレ…?

中村 水樹

え!ツンデレなの!?

紫崎 笑

ちげぇよ!

赤城 琉久

ツンデレ!ツンデレだっ!!

青柳 時

笑、今のうちに認めたら?w

紫崎 笑

は?認めねぇし!!

桐谷 要

クソガキか?

中村 水樹

それは〜、

青柳 時

要じゃない?

赤城 琉久

あっ!それ僕が言いたかったのに〜!

中村 水樹

いや!俺でしょ!

楽しそうに会話する彼らを見て、俺まで楽しくなる。

鮫上 翠

仲間って、あったかいな…。

水樹とバッチリ目が合った。

中村 水樹

ふふん!でしょ?

得意げに言う水樹は、誰よりも温かく輝いて見えた。

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