シャークん視点
中村 水樹
意外と身近にいるんだね、妖怪って。
鮫上 翠
へ?
中村 水樹
ん?どうしたの?
もっと、何かを言われると思ってた。 幻滅されるとさえ思ってたし、友達すら辞める気でいた。 金輪際関わらない覚悟すらしていたのに。
鮫上 翠
なんで、水樹はそんなに優しいの?
中村 水樹
優しい?そんなことないでしょ。
何言ってんだよって顔で俺の方を見つめる。
人の考えてることはよく分かんないな…。 まあ、俺は元々人間だったけどな。
紫崎 笑
にしても、要にそんな過去があったとは…。
桐谷 要
まあ、言ってなかったしな。
桐谷 要
言う必要もなかったし…。
紫崎 笑
そうか。
要の言葉に、スマイル?と言う人は悲しさが滲んでいた。
桐谷 要
そんな悲しそうな顔するなよ。
紫崎 笑
別に、悲しくなんかないし。
赤城 琉久
スマさん…ツンデレ…?
中村 水樹
え!ツンデレなの!?
紫崎 笑
ちげぇよ!
赤城 琉久
ツンデレ!ツンデレだっ!!
青柳 時
笑、今のうちに認めたら?w
紫崎 笑
は?認めねぇし!!
桐谷 要
クソガキか?
中村 水樹
それは〜、
青柳 時
要じゃない?
赤城 琉久
あっ!それ僕が言いたかったのに〜!
中村 水樹
いや!俺でしょ!
楽しそうに会話する彼らを見て、俺まで楽しくなる。
鮫上 翠
仲間って、あったかいな…。
水樹とバッチリ目が合った。
中村 水樹
ふふん!でしょ?
得意げに言う水樹は、誰よりも温かく輝いて見えた。