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元上司に偶然会ってしまった

第1話 - 文ストです！

2025年05月25日

#文スト

雪乃🩷

瑞月

（こんにちは！瑞月です！私はパン屋で働いてます！！今日初めてのお客様が来まして！！顔を見たら、大嫌いな元上司太宰治に会ってしまいました！！）
あっ（、思考停止中）

瑞月

えっ、あ、

太宰治

おやおや、ずいぶんと楽しそうに話しているじゃないか。..... いや、懐かしんでくれているのかな？ “元上司”としては、嬉しいよ、こうして顔を見られるのも。

瑞月

え？！？！

瑞月

この元上司最悪だ！！（まぁ色々言いますと、ポートマフィアで働いてました私！！そして元上司はコーヒーが好きで毎日作ってたんですけど、遅いやり直しとか、味が甘いとか文句言われまして。恨みしかないです）

太宰治

恨まれてるのは慣れてるけど.....ね？私としては、君に毎日ブラックを作らせるの、ちょっとした“調教のつもりだったんだけどなぁ。

瑞月

は？調教って言った？最低すぎ

太宰治

でもさ、恨んでる割に、ここでまた会っちゃうなんて、運命..... なのかな？

太宰治

だって僕、君の人生に傷跡を残すのが趣味だったから。ねぇ瑞月ちゃん、今はどこに傷が残ってる？それとも、まだ“新しい傷が欲しい気分かな？

瑞月

ほんと最低ですね。

コーヒーの香りが、やけに鋭く鼻を刺す。それは昔の記憶を呼び戻す香り。怒鳴られて、やり直されて、それでも“見捨てられなかったあの日々。全ての元凶が今ここにいた。

瑞月

店長！！帰りたいです！！

太宰治

帰りたい？ダメだよ。だって..... 君が逃げても、また見つけに来るだけだもの。どうしてそんなことも、まだわからないの？

太宰治

それにさ。ねえ瑞月ちゃん。渡しがいないと、誰が君をめちゃくちゃにしてくれるの？

瑞月

（本当にこいつ最悪すぎる）
ほんと私をなんだと思ってるんですか？！

瑞月

言ってること最低ですよ！！

太宰治

煩いね君。

そう言うと太宰は去っていってしまった武装探偵社目線

国木田くん

..... 元ポートマフィアで、現在は市内のパン屋勤務。名前は“瑞月”。特に悪事は働いていないが......”太宰が毎日通っている”と聞けば話は別だ

与謝野晶子

ヘえ..... 太宰がわざわざ毎日パン屋に？そりゃもうただ事じゃないわね。どっちが狙ってるのか知らないけど、何かあるのは間違いなさそうね。

敦くん

その……元マフィアってだけで何かされるわけじゃないんですよね？普通にパン屋で働いてるだけなんですよね…？

国木田くん

太宰が“普通に”通うわけがないだろう！

敦くん

国木田さん！落ち着いてください！

国木田くん

しかもだ。ここ数日で太宰の口数が増えた。態度も“機嫌がいい”……というより、“誰かを構って楽しんでいる”時の癖が出ている

敦くん

じゃあ……その琴音さんって方、からかわれてるだけってことですか？！

国木田くん

それが問題だ。からかう相手に太宰が“わざわざ接触を繰り返す”時、そこには必ず“執着”がある

敦くん

つまり……、？

国木田くん

そう、“太宰が本気で手放さないつもりの女”かもしれない。それを、弄びながら確かめているんだ

賢治くん

じゃあ……その瑞月さん、すごく寂しい人かもしれませんね。だから、太宰さんが離れないのかも……

それを聞いても誰も何も否定もしなかった。

主

切り悪くてごめんなさい！！

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