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えと気持ち
ナレーション?
医者
白衣の袖口から覗く手が、書類を静かに差し出す
その瞬間、病室の空気がピタリと止まった気がした
et
口から出た言葉が自分のものじゃないみたいに遠く響く
聞こえてくる心臓の音がやけに大きい
“あと1ヶ月”——そんな現実、誰が信じられるの?
医者
医者
医者
et
医者
et
医者は何か言いかけたけれど、結局何も言わなかった
代わりに紙袋の中から薬の袋が差し出される
私はそれを受け取ると、立ち上がった
この病院の白い壁が、いつもよりやけに眩しい
ドンッ
突然、曲がり角で誰かとぶつかった
勢いよく肩がぶつかって、私の手から薬袋が落ちる
et
???
???
慌てて袋を拾ってくれたその人は、見たことのない制服を着ていた
髪が少し寝癖で跳ねていて、でも不思議と明るい笑顔をしている
???
???
et
???
???
ヘラヘラ笑っているその顔が、なんだかムカついた
私の世界は静かに終わろうとしているのに、なんでこの人はそんなに呑気なの?
???
差し出された薬袋
一瞬、胸がチクリと痛んだ
知られたくない
何も
誰にも
et
???
???
et
???
???
???
いきなり名前を名乗って、手を差し出してきた
私はその手を見つめたまま、何も言わなかった
yan
et
yan
yan
そう言って、彼は手を振りながら去っていった
あっけらかんとしたその背中が、やけに眩しく見えた
何あれ
変なやつ
家に帰ると、母は仕事でまだいなかった
カバンを放り投げて、ベッドに倒れ込む
余命1ヶ月
目を閉じると、病室の白い天井と医者の声が蘇る
怖い
でも、泣く気にもなれなかった
“どうせ終わる”って思ったら、涙さえ無駄に思えた
翌朝
教室はいつも通り騒がしかった
誰も、私の命がカウントダウンされてるなんて知らない
女子A
女子B
そんな声が飛び交う中、私は窓の外を見ていた
昨日のあの少年の顔が、少しだけ頭をよぎる
担任
担任
扉が開き、見覚えのある顔が笑顔で現れた
yan
yan
教室画ざわつく
あの明るさは、昨日と変わらない
担任
et
yan
yan
ゆあんが満面の笑みで私の方を見た
運命——そんな言葉、私には一番似合わない
だけど、その笑顔から目を逸らせなかった
次回
心の距離
転校生・ゆあんとの再会に、少しずつ心が揺れ始めるえと。 でも、彼女には“余命1ヶ月”という秘密がある。 次回、第2話「心の距離」——始まりは、突然に
ばいちゃー