釘崎野薔薇
自販機もうちょい増やしてくんないかしら
伏黒恵
無理だろ
伏黒恵
入れる業者も限られてるしな
明坂光希
全部高専関係者や窓で補ってるからね
とある昼下がり。
稽古の休憩に真希先輩に 飲み物を頼まれて、
私と伏黒くん、 野薔薇ちゃんは自販機に来ていた。
明坂光希
先輩達は何がいいかな?
伏黒恵
水とかお茶でいいんじゃないか?
東堂葵
ザッ
明坂光希
!
と、足音と気配に 顔を上げる。
前方には大柄な男子生徒と 綺麗な女子生徒がいた。
どちらも東京校では 見覚えがない。
伏黒恵
なんでコッチにいるんですか、禪院先輩
釘崎野薔薇
あっ、やっぱり?雰囲気似てるわよね
明坂光希
姉妹…?
禪院真依
嫌だなぁ伏黒くん、それじゃあ真希と区別がつかないわ
禪院真依
真依って呼んで
東堂葵
コイツらが乙骨と三年の代打…ね
禪院真依
アナタ達が心配で学長に付いて来ちゃった
禪院真依
同級生が死んだんでしょう?辛かった?
禪院真依
それともそうでもなかった?
伏黒恵
……何が言いたいんですか?
禪院真依
いいのよ、言いづらいことってあるわよね
禪院真依
代わりに言ってあげる
禪院真依
"器"なんて聞こえはいいけど、要は半分呪いの化け物でしょ
明坂光希
っ、!?
禪院真依
そんな穢らわしい人外が隣で不躾に呪術師を名乗って虫唾が走っていたのよね?
禪院真依
死んでせいせいしたんじゃない?
真依さんの言ってる事の意味が 分からなかった。
あまりにも衝撃的で、 そんな風に思った事もなかったし。
ゆっくり言葉の意味を 噛み砕いて、
残ったのは 戸惑いと怒りだった。
明坂光希
そんなことっ…!
伏黒恵
やめろ明坂
東堂葵
真依、どうでもいい話を広げるな
東堂葵
俺はただコイツらが乙骨の代わり足りうるのか、それが知りたい
東堂葵
伏黒…とか言ったか
東堂葵
どんな女がタイプだ
明坂光希
……
伏黒恵
……
?????
東堂葵
返答次第では今ここで
半殺しにして、
半殺しにして、
東堂葵
乙骨…最低でも三年は交流会に引っ張り出す
東堂葵
タッパ ケツ
因みに俺は身長と尻がデカイ女がタイプです
因みに俺は身長と尻がデカイ女がタイプです
…どうしよう、この人も 何を言ってるのか分からない。
伏黒恵
なんで初対面のアンタと女の趣味を話さないといけないんですか
釘崎野薔薇
そうよ、ムッツリにはハードル高いわよ
伏黒恵
お前は黙ってろ💢
伏黒恵
ただでさえ意味分かんねー状況が余計ややこしくなる
東堂葵
京都三年東堂葵、自己紹介終わり
東堂葵
これでお友達だな
東堂葵
早く答えろ、男でもいいぞ
明坂光希
名前を知っただけじゃ友達じゃなくて顔見知りなんじゃ…?
伏黒恵
ツッコむ所そこじゃねぇだろ…
東堂葵
性癖にはソイツの全てが反映される
東堂葵
女の趣味がつまらん奴はソイツ自身もつまらん
東堂葵
俺はつまらん男が大嫌いだ
東堂葵
交流会は血湧き肉躍る俺の魂の独壇場
東堂葵
最後の交流会で退屈なんてさせられたら何しでかすか分からんからな
東堂葵
俺なりの優しさだ、今なら半殺しで済む
東堂葵
答えろ伏黒、どんな女がタイプだ






