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眞山ゆうき
なんか道の真ん中に本が落ちてんだけど
佐藤ひろあき
急だな笑
佐藤ひろあき
どんな本？
眞山ゆうき
恐怖の鬼ごっこ
佐藤ひろあき
なんかどっかで聞いたことあるような…
佐藤ひろあき
それ俺と同姓のやつが殺されたりしてない？笑
眞山ゆうき
笑笑
眞山ゆうき
内容はまだ見てない
眞山ゆうき
ただタイトルは確かに似てるんだけど
眞山ゆうき
絵本なのよ
佐藤ひろあき
小説の絵本バージョン的な感じかな
眞山ゆうき
かもしれん
佐藤ひろあき
じゃあ俺の家来て読もうぜ
佐藤ひろあき
今日遅くまで親帰ってこないし、すぐ近くなんだしさ
眞山ゆうき
近くって笑
眞山ゆうき
階段しかないマンションの6階にわざわざ行くとでも？笑
佐藤ひろあき
分かったよ笑
佐藤ひろあき
後で聞かせてくれ
眞山ゆうき
あぁ帰ったら内容教えてやるよ
眞山ゆうき
よしっ
眞山ゆうき
今から書いてある文章そのまま送ってやるからな
佐藤ひろあき
サンキュー
眞山ゆうき
「あるところに人間を探し彷徨い歩いている鬼がいました」
眞山ゆうき
「その鬼は人間が大好物で毎日のように食べていました」
眞山ゆうき
「しかし最近は追いかけても逃げられるばかりで、なかなか思うように捕まえることができません」
眞山ゆうき
「そこで鬼は別の方法を試してみることにしました」
眞山ゆうき
「ある男が1人で夜道を歩いていると」
眞山ゆうき
「1冊の絵本を見つけました」
佐藤ひろあき
なんかゆうきの状況と似てね？
眞山ゆうき
俺も思った笑
眞山ゆうき
偶然ってあるんだな
眞山ゆうき
んで続きが…
眞山ゆうき
眞山ゆうき
「絵本を見つけた男は誰かと連絡を取りながら」
眞山ゆうき
「家へと帰っていくようです」
眞山ゆうき
「その様子を鬼はこっそり後ろから見ていました」
眞山ゆうき
「そしてその男を追いかけていきます」
眞山ゆうき
「今度は失敗しないようにゆっくりと」
眞山ゆうき
「そっと忍び寄るように…」
眞山ゆうき
眞山ゆうき
あれ？
佐藤ひろあき
どうした？
眞山ゆうき
描かれてる道が俺が通った道と一緒なんだよ…
佐藤ひろあき
なんで絵本に現実が出てくるんだよ笑
眞山ゆうき
いやだって
眞山ゆうき
ページをめくるたびにどんどん俺の家に近づいていってるんだよ
佐藤ひろあき
…じゃあ絵本と同じことが本当に起こるっていうのか？
佐藤ひろあき
だとしたらもうページをめくらないほうがいいんじゃないか？
佐藤ひろあき
そんでそのままどっか捨てちゃえよ
佐藤ひろあき
おい
佐藤ひろあき
ゆうき？
佐藤ひろあき
どうした？
佐藤ひろあき
返事しろ!
眞山ゆうき
…久しぶりに食べた
佐藤ひろあき
は？…どうしたんだよ？
佐藤ひろあき
食べたって
佐藤ひろあき
佐藤ひろあき
お前…誰だよ
眞山ゆうき
でもまだ足りない
眞山ゆうき
まずは1人目ゆうきくん
佐藤ひろあき
答えろよ!!
佐藤ひろあき
ゆうきをどうしたんだよ!!
眞山ゆうき
そして2人目ひろあきくん
佐藤ひろあき
おいやめろ!!
佐藤ひろあき
助けてくれ
佐藤ひろあき
うわぁーーーーーーーーーーーーーー!!
鬼
鬼
フフフフフフフフフ
鬼
お前の家族もいただくとしようかな
鬼
宏明くん
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
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