自殺未遂日記

7日目

今日で自殺を試みてから1週間

時間が止まったかと思うほど

嫌になるほど長かった

でもずっと泣いて気絶して

いろいろ思い出して

なんだか短かったような気もする

今日は刺そうと思う

この憎たらしい醜い体を

自分自身を

包丁を手に取り

力を入れる

首に当ててみたが

手が震えたため

自殺失敗にはさせまいと

首からお腹に変えた

あ、今日はいけそう

なんでだろうな

お腹なら怖くない

お願い

お願いお願いお願いお願い

お願い

死なせて

お願い俺

お願い、

紫ちゃんの葬式の帰り道

鬱陶しい快晴に

汗が滲む

さっき枯れるほど泣いて

体に水分なんてないはずなのに

じゃあまだ涙もでるのかな、と

憂鬱になる

もう泣き疲れた

息が上手く吸えなくて過呼吸になって

目を擦りすぎて痛くて

冷やしても到底収まらない腫れ

涙の跡が残っている

ふいに桃くんがそう言った

言葉には出さなかったけど

俺も、たぶん黄も思っていた

桃くんの心の声

なんでこうなっちゃったんだろうね

もう戻れない過去を恨みながら

家へと進んだ

どす、と嫌な音がした

苦しそうにでも笑って

そのまま黄は倒れた

倒れた黄の背中に

刃物が刺さっているのを見つける

｢ひっ！｣

犯人の姿も。

桃くんが犯人と話しているうちに

救急に連絡をした

｢っ！｣

犯人がその場から逃げる

じんわりと痛みを感じ、

涙が頬を伝った

お腹も胸も痛い

腹部辺りの服に少し血が滲む

無意識なのか

メンバーと同じ死に方を選んでしまう

だからだめなのかもしれない

、でも、あそこなら

明日は死ねるかも

7日目おわり