朝が来た。 起きたくない。 そんな思いから始まる朝は、私の日課になるようになった。
匿名
(ドアをノックする音)
匿名
お母さん
匿名
重りのような体を頑張って起こし、部屋から出ていく。 学校なんて…
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匿名
毎日毎日愛想笑い。こんなのちっとも楽しくない。 それでも、私は今日も元気な人を演じる。 笑われて、馬鹿にされて… だから起きるのも、学校に行くのもだるく感じるんだ。
辛い、疲れた、しんどい。 そんな感情で、私の頭と心はいっぱいで。 ちょっとしたことだけでも…すぐ溢れ出てしまうんだ。
お母さん
匿名
お母さん
言ってしまえばきっと、お母さんもお父さんも悲しむし なによりもっとめんどくさくなる。
お母さんたちを…困らせたくない…
私は笑顔でいればそれでいいんだ。
匿名
お母さん
お父さん
お母さん
匿名
我慢すればいいだけの話。 でも、簡単だったのは最初だけで。 どんどんエスカレートしていく私への接し方。 ついに私は力尽きてしまった。
ー夜ー
匿名
お母さん
匿名
お母さん
(ドアを閉める音)
匿名
食欲も、泣く力もなく まるで植物のように、じっと動かず夜を過ごし朝が来る。 夜の星も朝の光も 私にとってはどうしようもなく苦痛で。 明日が来なければ、そしたら…きっと楽になれる。 そう思う私はほんとに弱々しくて。 鏡の前で笑ってみても、無にほぼ等しくて。 空っぽなはずなのに心が
匿名
お母さん
匿名
お父さん
匿名
お父さん
匿名
お母さん
匿名
お父さん
お母さん
そうお母さんに抱きしめられる。 その瞬間、私の心の何かが吹っ切れて 溜め込んでた気持ちが、一気に流れ出た。
匿名
お母さん
お父さん
それから私は、包み隠さず、すべて正直に話した。 話していくにつれ、どんどん気持ちが軽くなっていくような気がして、一人じゃないんだと思えた。
お母さん
匿名
お父さん
匿名
お母さん
匿名
お父さん
匿名
私は、お父さんとお母さんの体に腕を回し、2人の温もりを感じながら抱きしめ合った。
ーおしまいー
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