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今はいいんだよ。ー物語ー

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今はいいんだよ。ー物語ー

1 - 今はいいんだよ。ー物語ー

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2025年02月26日

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朝が来た。 起きたくない。 そんな思いから始まる朝は、私の日課になるようになった。

匿名

(…また……)

(ドアをノックする音)

匿名

……

お母さん

おはよう。もう起きなさいよ〜

匿名

っ……は〜い

重りのような体を頑張って起こし、部屋から出ていく。 学校なんて…

ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー

また来たw

おはよ〜ナメクジw

朝からとろいね〜!w

匿名

あはは…(笑)

毎日毎日愛想笑い。こんなのちっとも楽しくない。 それでも、私は今日も元気な人を演じる。 笑われて、馬鹿にされて… だから起きるのも、学校に行くのもだるく感じるんだ。

辛い、疲れた、しんどい。 そんな感情で、私の頭と心はいっぱいで。 ちょっとしたことだけでも…すぐ溢れ出てしまうんだ。

お母さん

おかえり(微笑む)今日はなにしたの?

匿名

…えっと…

お母さん

?うん

言ってしまえばきっと、お母さんもお父さんも悲しむし なによりもっとめんどくさくなる。

お母さんたちを…困らせたくない…

私は笑顔でいればそれでいいんだ。

匿名

今日はなにもなかったよ…(笑)

お母さん

そう…?

お父さん

ただいま〜

お母さん

あ、おかえりなさい(微笑む)

匿名

あ…おかえり…!(笑)

我慢すればいいだけの話。 でも、簡単だったのは最初だけで。 どんどんエスカレートしていく私への接し方。 ついに私は力尽きてしまった。

ー夜ー

匿名

お母さん

ご飯は…?…いらないの?

匿名

お腹空いてないや……

お母さん

そう…

(ドアを閉める音)

匿名

……(毛布をギュッと握りしめる)

食欲も、泣く力もなく まるで植物のように、じっと動かず夜を過ごし朝が来る。 夜の星も朝の光も 私にとってはどうしようもなく苦痛で。 明日が来なければ、そしたら…きっと楽になれる。 そう思う私はほんとに弱々しくて。 鏡の前で笑ってみても、無にほぼ等しくて。 空っぽなはずなのに心が

匿名

(………痛いんだ…っ)

お母さん

……(ドアを開ける)

匿名

あれ……お母さん…お父さん…?

お父さん

…お前は

匿名

お父さん

お前は何を……そんなに我慢しているんだ

匿名

え…?

お母さん

様子が変だったから…。
ねぇ…

無理してるでしょう、?

匿名

っ……

お父さん

お父さんたちは、お前の味方だ。だから…話してくれ。何があった

お母さん

私たちの大事な娘なの……。

そうお母さんに抱きしめられる。 その瞬間、私の心の何かが吹っ切れて 溜め込んでた気持ちが、一気に流れ出た。

匿名

…うぅ…っ…お母さんっ、お父さん……!(泣)

お母さん

うん…。全部…話していいのよ

お父さん

もう…強がらなくていいんだぞ

それから私は、包み隠さず、すべて正直に話した。 話していくにつれ、どんどん気持ちが軽くなっていくような気がして、一人じゃないんだと思えた。

お母さん

辛かったね。一人で立ち向かって、頑張ったね

匿名

うん……

お父さん

もうなにも我慢するな。言いたいことがあれば、お父さんたちに言いなさい。

匿名

お父さん…

お母さん

その涙を覚えておいてね。今はその涙と、一緒に歩いていくだけでいいんだよ。

匿名

うん…っ(泣)

お父さん

一人じゃないぞ。お父さんたちがいるからな。

匿名

ありがとう……お父さん、お母さん…っ

私は、お父さんとお母さんの体に腕を回し、2人の温もりを感じながら抱きしめ合った。

ーおしまいー

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