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ホラー(最後全然ホラー要素なし)

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ホラー(最後全然ホラー要素なし)

1 - ホラー(最後全然ホラー要素なし)

2022年01月06日

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阿澄

うぅ…

ドンドンドン!バンバンバン!!!

阿澄

こわいよぉ…

最近、私の部屋の外から誰かが窓を叩いてくる。 いったい誰なのかはわからないけど、すんごい怖い。 だから毎晩、毛布を被りながら怯える毎日だ。

阿澄

ん?

すると、今日はカーテンの隙間から叩く相手が見えた。 その姿は_

阿澄

!!!!

髪の毛がボサボサで長く、血塗れだった。 顔はよく見えないが、体は痩せ細っており、明らかにこの世の人間ではない事を察せた。 昔からこういう『幽霊』は見えた方だが、やっぱり怖い。

阿澄

(ど、どうしよう、やばい、)

阿澄

(逃げなきゃ相当やばいぞ)

謎の女

ウ、ア゛…

阿澄

(なんか言ってる!?)

謎の女

アけ、ロ

謎の女

ア、ケロォォォォ

阿澄

ひっ!

しまった、と思ったが遅かった。 声が漏れてしまってはもう逃げても無駄だ。

謎の女

オマ、えの

阿澄

(嫌だ…呪われるのはやだよ…)

謎の女

ウ、シロ

阿澄

嫌だぁぁぁぁ!!!!

不審者

大声出すな

阿澄

!?

阿澄

むっ

謎の男に口を塞がれ、何も言えなくなった。 必死に暴れまくって抵抗しようとするが、男の方が力が強いのもあって、すぐに力が抜けてしまった。

不審者

ハァ…

男は、私を乱暴にベッドに突き放した後、私に近づいてくる。 息遣いはすごく荒い。

阿澄

(こっちの方が嫌だ…)

阿澄

(誰か助けて)

謎の女

まタ、おナジことヲ、繰り返すナあああああ!!

すると、血塗れの女が窓を通り抜けて部屋に入ってきて、男を突き放した。 本当に、さっきから何が起こってるかわからない。

不審者

お前、かすみ…っ?

阿澄

???

謎の女

オマえに名を呼バレる資格ハなイ

謎の女

いツモオまエはソウだ

謎の女

酷イことバカり

不審者

ゆ、許してくれ!出て行くから!

謎の女

モウユルサナイ

男は私の部屋のドアを開けて、出て行こうとしたが…

阿澄の母

キャーー!貴方誰!?

阿澄の父

お前阿澄に何したぁ!

お母さんが警察を呼び、お父さんが男を押さえつけた。 そうして_

警察官

はい、こっちですー。

不審者

クッソ…あのババア…

不審者は逮捕された。不審者というより、侵入者だが。 アレが夜遅かったせいか、逮捕が朝方になった。

警察官

こいつ、鍵を開ける技術を持っている上に、証拠を一切残さなくて逮捕が難航していたので助かりました。

阿澄

いや…

阿澄の母

阿澄、何もされてないわね?

阿澄

うん。

阿澄の父

ごめんな、父さんも母さんも寝ていたばかりに。母さんがトイレ行ってて良かった。

阿澄の母

あなた?

阿澄の父

何でもないです。

阿澄

ふふふw

阿澄の母

でも、何であの男は出てきたのかしら…

阿澄

……

ちらりと女の方を見た。

謎の女

…オまエにシカ見えテない。話スがイイ。

阿澄

あのね…

私は正直に、最近の事を話した。 すると母と父は、ポロポロと泣き始めた。

阿澄の母

うぅ…かすみ…

阿澄の父

娘を、守ってくれたのか?

阿澄

えっ

阿澄の父

なぁ阿澄、そこにかすみさんはいる?

阿澄

女の人がいるよ、なんか話せる。

阿澄

(この人、かすみさんって言うんだ。)

阿澄

(でもあの男もかすみって言ってたな)

阿澄の父

詳細は、彼女から聞いてくれ…。

謎の女

…………

親は、リビングに移動した。 そして私は恐る恐る、彼女に聞いてみた。

阿澄

貴方、何で私を守ってくれたの?

すると、さっきの怖い声が一変した。

謎の女

…私はね、喜美子…つまりあんたのお母さんの姉よ。

謎の女

そして。あの男は…ッ、妹を騙して結婚しようとしてたの。
私はそいつと同じ職場だったから知ってた。パワハラばかりだから、絶対妹にDVするでしょって!私が実際されていたから!!

謎の女

最初、私は信じてもらえなかったわ…アイツは家族の前では良い人ぶってるから、だったでしょうけど。
でも私は必死に証拠を集めた。そして、証拠を妹に託したの。

謎の女

と同時に、アイツにもバレた…廃屋に連れて行かれて…そこからは思い出したくない………暴力を私が瀕死になるまで振るったわ。
私は未練を残して、廃屋で死んだの。そしたら幽霊になって。

謎の女

絶対、復讐するって誓ったの。

阿澄

……かすみさん…

謎の女

でも、私の死がきっかけでアイツの本性がバレたみたいね。これが一番の証拠および復讐になったかしら。

謎の女

そんでもって、あいつはまだ嫉妬して、あんたに手を出そうとした。それを私は見たのよ。
であんたを守ったのが、第二の復讐って事。威嚇が正しいかもしれないけど。

阿澄

そうだったんですね…

阿澄

じゃあ、毎日窓を叩いていたのは何だったんですか?今日はまだしも、最近ずっとだったじゃないですか…?

謎の女

あぁ、あれは悪かったと思ってる。でも、叩き始めた日からもうアイツは侵入してたわよ。だから警告として叩いてたけど…アイツやめなかったから。

阿澄

なるほど…

阿澄

本当に、ありがとうございます。私の事守ってくれて。

謎の女

いや。復讐できたからいいのよ礼は。

阿澄

…何処か行くあてってありますか?

謎の女

ないけど。まさか、ここにいろなんて言わないわよね?

阿澄

そうですけど。

阿澄

もしまたあの男の人が来たら怖いですし、何よりかすみさんが一人って寂しいでしょうし!

謎の女

そんな言うなら、い、いいけど?

阿澄

照れてます?

謎の女

て、照れてないわよ!!

こうして、恩人の幽霊と暮らすことになった私だった。

作者天宮

はい、このエンドすごい意味不ですがいかがでしたでしょうか。

作者天宮

最後完全にホラーじゃないですし。

作者天宮

今回はちょっと短めでしたね(どこが)。

作者天宮

続編は多分出ません。

作者天宮

では、閲覧ありがとうございました〜

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