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バカだなぁ

個性を"他人に使わない"って

決めたのに

暗い

怖い

誰か助けて、、、

バカな私は

ずっと心のどこかでそう叫んでた

誰にも届くわけないのに

ほんと私って

雨宮 呪花

バカだなぁ

どうしてこんなことも 出来ないんだ!

いつになったら個性が 発現するんだ!

どうしてお前は いつもそうなんだ!

どうして言うことが 聞けないんだ!

どうしてできないんだ!

どうして!

どうして!!

雨宮 呪花

知らないよそんなこと、、、

見て見て!すごいでしょ! 頑張って練習したの!

お父様!お夜食作ったの! 疲れてるでしょ!食べて食べて!

雨宮 呪花

必死に愛されようとして

雨宮 呪花

でも愛されることは無かった

雨宮 呪花

そんなこと

雨宮 呪花

本当はとっくに気づいてたのにね

そんなことでいちいち喜ぶな! 玲子はもうとっくにできてるぞ!

雨宮 呪花

知らないよ、私お姉様じゃないし

うるさい!俺は忙しいんだ! それにそんな汚いもの食えるか!

厨房に入るな! 料理人がいるんだから お前はいらないことをするな!

雨宮 呪花

いつも忙しそうだったから

雨宮 呪花

少しでも役に立てるようにって思ったの

勉強をしろ!

訓練をしろ!

うちに来るお偉いさん共の 名くらい覚えておけ!

いらないことをするな!

俺に逆らうな!

敬語を使え!

家から出るな!

俺や玲子の負担になるな!

邪魔をするな!

恥を晒すな

タダでさえお前は

キズモノ なんだから

雨宮 呪花

ッ、、、

雨宮 呪花

慣れてるはずなのに、

雨宮 呪花

言われ慣れてるはずなのに、、、

雨宮 呪花

結構クるなぁ、、、

私は生まれつき

身体中にたくさんの傷跡があった

胸には何度も手術を重ねたかのような、大きな傷跡

首にはぐるっと一周した謎の傷跡

左手首には何度も切り刻んだような切り傷跡

左目の辺りには刺されたかのように縦に伸びた刺し傷跡

何故か縦に開いた瞳孔

何故か黒く染った爪

全てが謎で

こんな状態で生まれた前例はなく、

私は家中から避けられた。

"キズモノ"として

でも私の体にある傷跡はこれで全部じゃない

これらは生まれつきある傷、

なぜお前にはこんなことも できないんだ!!

あ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"

あ"つ"い"ぃ"

あ"つ"ぃ"ょ"ぉ"

お父様が私の手を火にくべてできた大火傷の跡

何度言えば わかるんだ!!!

((ベシッ!!

う"っ"ごめんなさい!!泣

((ベシッ!!!

あ"ぁ"ぁ"

私が何か失敗する度にお父様が鞭で私を叩いてできた打撲跡

ずっとずっと辛かった

でも誰にも「助けて」って言えなかった

お父様はよく私を地下室に閉じ込めた

暗くて、

何も無くて、、

何も見えなくて、、、

怖かった、、、

フンフフフーン♪

私が「怖い」と思う度

頭の中に誰かの鼻歌が流れてきた

可愛らしい女の子のような声で

私はその鼻歌が好きだった

鼻歌を歌っている人と話したいと思って

話しかけたこともあった

でも返事はなかった

自分の頭がおかしくなったんじゃないかと

怖くなった

フッフフッフフーン♪

いくら怖いと思っても

その度に鼻歌が頭に流れ込んだ

その鼻歌を聞けば怖さなんて吹っ飛んだし

私はなんでも出来る気がした

たくさん想像した

お父様に愛される私

お姉様と比べられることなく仲良く生きる私

鼻歌の少女と仲良く遊ぶ私

勉強も運動もできる私

何もかもを完璧にこなす私

周りの人に慕われる私

愛される私

たくさん笑う私

考えれば考えるほど涙が出てきた

「どうして私はこうなんだろう」と

誰でもいい

誰でもいいから

ただ愛して欲しかった

雨宮 呪花

なんて、、、

雨宮 呪花

叶うわけのない妄想だな、、、

フンフッフフーン♪

あの鼻歌が聞こえる度に思う

「私は誰だろう」

私は私だ

そんなことわかってる

だけど違和感があるんだ

頭のなかで

深い霧に

"何か"が覆い隠されていくようで

私はその中で"何か"を必死に探してる

必死に探している"何か"は

きっと私にとって

とてもとても大切なものなんだろうな

そんなことを考えて

私は毎日眠りにつく

鼻歌を聴きながら

幸せになりたいだけだった

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