俺の犬が可愛すぎる。
一話 朝まで可愛い。
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犬の動く振動で目が覚めた。 もうすぐ秋だと言うのに、半袖半パンで、腹を出しながら寝ている。
あいにく俺には、背を向けているがここから見える寝顔。
――可愛い。
目の前にあるふっくらとした白い肌の首。
――美味しそう。
首にキスをした。 触れるだけのキス。 サラッサラの肌が心地よく、舌でペロッと舐めた。それに反応して、体もピクっと動く。
はぁ、 ――可愛い。
全てが可愛いすぎて、ハグをした。 居心地のいいハグ。 頭が動いて、起きたと思ったら、
犬(けん)
そう言って、彼の体にまわしていた手を退けられた。
だが、 愛らしいのが、どけた手をとって。俺に向けていた背中を、 ひっくり返して、向かい合うようにこっちを向いた。
その可愛い行動に思わず笑った。
柴(しば)
耳の近くでそう言うと体がピクリと動いて、
犬(けん)
少しずつ、目を開けながら、ニコッと笑っている。猫みたいに手足を伸ばして、俺に抱きついた。
柴(しば)
犬(けん)
俺たちは、同じ家に住んでいる。 だか、一緒の部屋で寝ると言った覚えは、ない。 個人の部屋がある。
柴(しば)
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