蘭
今日で1年記念日だね
隆二
あっという間だったな
蘭
あと一週間で高校生活も終わりだよ…。
隆二
そうだな
蘭
じゃあさ!
卒業したらまたここに来よう!
卒業したらまたここに来よう!
隆二
あぁ、約束な
太陽の日が差す木漏れ日の下で、二人は約束をした
〜一週間後〜
大和
卒業おめでとう!
蘭
大和先生!
ありがとうございます
ありがとうございます
大和
気を付けて帰れよ!
蘭
はーい!
さようなら
さようなら
下駄箱で靴に履き替え、足早に校門を出た
蘭
(隆二、待っててね)
蘭
(はぁはぁ…はぁ。)
蘭
間に合った…よね?
蘭
隆二、来てない…。
電話してみよっと
電話してみよっと
隆二
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応答なし
隆二
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応答なし
蘭
え、なんで出ないの?
一向にくる気配がない隆二を、ひたすら待ち続けた。
太陽は落ち、辺りはすっかり暗くなっていた
蘭
酷いよ…
隆二なんで来てくれないの?
隆二なんで来てくれないの?
蘭
何これ
蘭
送信ミス?
っていうか、美嘉って誰?
っていうか、美嘉って誰?
蘭
よし、LI◯N完了!
美嘉
あら、まだいたの?
蘭
あんた誰?
暗くなっていて、その女の顔は見えないが聞き覚えのある声だ
美嘉
私は美嘉。
あんたがここで待ってるかもしれないって、隆二が言うから来たのよ
あんたがここで待ってるかもしれないって、隆二が言うから来たのよ
美嘉
隆二の成績が悪くて、ご両親は家庭教師を雇ったのよ
美嘉
その家庭教師が私!
蘭
隆二の家に行った時に、あんたが家から出てくるのを見たわ
蘭
声は覚えてたから間違いない
美嘉
なら話が早いわ
美嘉
隆二と別れてくれない?
美嘉
隆二は、自分から別れを切り出せないから私に「言ってきて欲しい。」って頼んできたのよ
蘭
無理だから。
っていうか、あんたの話なんて聞きたくない
っていうか、あんたの話なんて聞きたくない
美嘉
なら仕方ないわね
美嘉は、自身の胸ポケットからカッターナイフを取り出した
蘭
落ち着きなさいよ
美嘉
あたしはね、隆二と付き合ってるの
美嘉
私の事を一番愛してるって言ってくれたわ
蘭との距離をジリジリ詰めていく
美嘉
邪魔者は消えてよ
蘭
その言葉、そっくりそのままお返しするわ
美嘉は蘭に向かって、カッターナイフを振りかざした
蘭
それで終わり?
美嘉
ゔぅ…。
美嘉の死角をついた蘭は、カッターナイフを奪い美嘉の心臓に突き刺した
蘭
私の勝ち!
蘭
隆二に対する愛は誰にも負けないんだから







