/s/[storyId]/_components/heading/assets/back_arrow_icon.4081080bcaba67b8.svg){kind=icon}
/s/[storyId]/_containers/report-container/assets/more-icon.20cfac1b79e24f56.svg){kind=icon}
何かの罪で捕まった二人。
自分達はなぜ捕まったのかを知らない
どうしても出たい...
ミク
ルイ！起きてよ！
ルイ
んー、何？
ミク
私達閉じ込められたよ！どうすんの！
ルイ
え？んなわけあるかよ
ルイ
おりゃ眠いんだよ
ミク
本当なの！家に帰れないよ！ねえ！
ルイ
そこにドアあるじゃねーか
ミク
ドアが開かないの！
ルイ
は？俺が開けるよ
ガチャガチャ
ルイ
マジかよ...
ミク
だから言ったじゃん！どうすんの？
？？？
お前たちはある罪を犯した。
ミク
えっ！？だ、誰？
ルイ
てか、罪ってなんだよ！
？？？
それは自分達で考えるがいいよ
ルイ
はぁ!？なんだよそれ！！
ミク
私達兄妹二人でこんなところに閉じ込められたらお父さんとお母さんが心配するんだよ！？
？？？
そんなことは関係ない。
ルイ
関係あるわ！とにかく出せ！
？？？
おいおいおい。簡単にそんなことできるはずがないだろぉ？
ミク
なんで‼早く出してよ！！
？？？
なんの罪を犯したか、分かったら出してあげよう。
ルイ
なんだよそれ！
ミク
酷い！！で、あんたは誰なの！
？？？
フッフッフッ。正体を現すかぁ
ガチャ
ルイ
な、父さん！
父親
ハッハッハッ
ミク
お父さんなんで私達をこんなところに‼
父親
飯は時間にやる。布団はそこにあるのを使え
ルイ
はぁ！？こんな薄い布団使えと！？
ミク
風邪引いちゃうよ！！
ルイ
そうだぞ！！
ミク
もう出してよ...
父親
私はもう出るぞ。頑張れよ
ガチャンカチャカチャ
ルイ
ちょ、父さん！
ミク
もうイヤ、
次の日
ミク
ルイ、おはよ。
ルイ
あぁ、おはよ。
ミク
なんであたしら捕まったんだろ。
ルイ
まさか[殺人]とか... ？
ミク
そ、そんなわけないよ！
ルイ
だ、だよな、そんなはずないよな
カチャカチャガチャ
父親
ほら、飯だ。
ルイ
あぁ、ありがとう。
ミク
...
ルイ
ミク、お礼くらい言って
ミク
...
父親
では
ガチャンカチャカチャ
ミク
こんなに少ないのか。
ルイ
俺の少しあげるよ
ミク
え、いいよそんなの。
ミク
ルイのが無くなっちゃうからさ
ルイ
そうか。
ミク
うん。
だんだん飯は少なくなり、しまいには出されなくなってしまった。
トイレにも行かせてもらえず、二人にはもう限界だった。
ある時、二人に一つずつ、おにぎりが渡された。
父親
一人一つずつだぞ
ルイ
わかった。
ガチャンカチャカチャ
ミク
一個かぁ
ルイ
俺のも食べるか？
ミク
えっ？
ルイ
ほら、いいよ。
ルイ
食べな。
ミク
ありがとう！
ムシャムシャ
ミク
おいしかったぁー！
ルイ
よかった。
ミク
ルイ、本当によかったの？
ルイ
うん。いいんだよ。
ルイ
ミクの喜ぶ顔が見れればお腹一杯さ
ミク
ありがとうルイ！
そんなことを言ってられるのも、今日までだった。
ルイ
はぁはぁはぁ。
ミク
ルイ？どうしたの？
ルイ
もう、ダメだ。はぁはぁはぁ
ミク
え？どういう事？
ルイ
ミク、ご、めん
ミク
えっ？ルイ？ルイ？
ルイ
...
ミク
嘘でしょ？ねえ！ルイ！ｸﾞｽﾝ
ミク
ルイ！ｸﾞｽﾝ起きてよ！ｸﾞｽﾝ
ルイ
...
ルイの死 。
ミク
ルイ！なんでよ！ｸﾞｽﾝ
ミク
ねぇ！ねえ！ルイ！ｸﾞｽﾝ
ドンドンドンドンドンドン！
ミク
お父さん！お父さん！
ミク
ねぇ！お父さん！
カチャカチャガチャ
父親
なんだ。うるさいな
ミク
ルイが、ルイが死んじゃったｸﾞｽﾝ
父親
仕方ない。
父親はルイをそっと抱えた。
父親
これからは一人で考えるしかない。
父親
頑張れよ
ミク
え？ｸﾞｽﾝそんなぁｸﾞｽﾝ
ガチャンカチャカチャ
ミク
なんでｸﾞｽﾝ
ミク
一人なんて無理だよｸﾞｽﾝ
ルイの死から３年がたった。
そしてミクにも死が来た。
その後父親がどうなったかは 誰も知らない。
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい！がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。
