君と過ごす1週間

隣のベッドではかなめが気持ちよさそうに眠っている

愛したことも愛されたこともない俺に、本当にできるのか？

ｺﾝｺﾝｯ

しのに恋心は抱いてない

ここに来た当初はそんなこともあったが、キッパリ振られてからは諦めてる

だがしのは俺の担当だ 仕事だから仕方ないが、他のやつのところへは行ってほしくない

失恋病になってからの俺は、かなり嫉妬深くなった

全てお見通しのように接してくるコイツが少しウザい((

今日は雲がほとんどなく、気持ちのよい晴れだった

かなめが示した先には白色の星のような形をした花があった

そう言って、かなめの髪に花を添える

頬を赤く染め、控えめに微笑む君は

酷く美しく見えた

かなめと同じように寝転がる

太陽が眩しい、目を刺される

ずっとこの時間が続けば、どんなにいいことか

だがそんな都合のいいことは起きない

かなめを治してからの俺には時間がない

その嬉しいは、奇病が治ることなのか、愛してもらえることなのか

俺にはわからなかった

こんな俺でもお前を愛していいのか？

俺は、ちゃんとお前を愛せてるか？

ガラガラ

「希望が叶う」…

かなめにとって、希望とは何だろうな