え?灰谷蘭が珍しく怪我してない?
あの喧嘩強い灰谷蘭が怪我?
私の蘭様が、
やっぱあいつも喧嘩負ける時もあるんだよ
珍しくね?
言えるほどのご身分なの?
は?お前ら灰谷の信者すぎなんだよ
灰谷蘭
…
泉星蘭
…!
顔に傷があって血を流して廊下を歩いているだけで
ランウェイを歩いているかのように彼は注目された
泉星蘭
灰谷くん!
泉星蘭
大丈夫?薬塗りに行こうよ
灰谷蘭
…気にすんな
泉星蘭
なにがあったか聞いていい?
灰谷蘭
…ただ喧嘩しただけ
泉星蘭
嘘つき
灰谷蘭
…
泉星蘭
灰谷くん喧嘩では負けないでしょ
灰谷蘭
…!
灰谷蘭
当たり前な
泉星蘭
はは笑
泉星蘭
ならなんで?
灰谷蘭
…
泉星蘭
そのまま黙ってるつもり?笑
灰谷蘭
…
泉星蘭
そのまま黙ってるつもり?笑
俺より身長が20cmも低くて小さな君が
背伸びをしながら困り眉にしながら
俺を心配する君が
愛おしくて
愛おしくて
たまらなかった
ずっと俺だけを見て欲しかった。
灰谷蘭
お前のダチと揉めた
泉星蘭
…?
今朝
金星俊
星蘭…?
金星俊
こないだは三つ編み男と、
金星俊
今度は金髪男?
金星俊
星蘭ちんやり手だなぁ笑
灰谷蘭
誰がやり手だ?
金星俊
…
金星俊
(誰だっけ、見覚えあるな)
金星俊
…三つ編み男?
灰谷蘭
灰谷蘭だわ
金星俊
変わんなくね?
灰谷蘭
お前は金髪パーマ
金星俊
…笑
金星俊
なんでもいいけどさ
といいながらこの金髪パーマは俺に近づいてきた
そして
ボコッ’’
灰谷蘭
っ痛ぇな
いきなり俺を殴った
灰谷蘭
…
ボコッ’’
当たり前に殴り返した
金星俊
…っ、笑笑
金星俊
強いなあ〜笑
灰谷蘭
急に殴り出すとは面白えな
灰谷蘭
嫌いじゃねえぜ
灰谷蘭
でもな
灰谷蘭
顔はやめような
金星俊
…?
金星俊
変わんねえだろ
灰谷蘭
かっけえ顔に触れんなってこと
金星俊
…笑
金星俊
…
金星俊
灰谷蘭…か
なぜ俺があいつを殴ったかって?
興味が湧いたからだ。
俺が殴りたくなるのは
気に食わない奴、敵、
そして興味が湧く奴。
俺はまさにその
灰谷蘭という人間に興味が湧いた。
星蘭の隣にいたあいつを見た時瞬時でわかった
俺と同じ変人で
俺と似ているということを。
だから興味が湧いた。







