TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

命ばっかり

一覧ページ

「命ばっかり」のメインビジュアル

命ばっかり

1 - 命ばっかり

♥

40

2019年04月02日

シェアするシェアする
報告する

日々を磨り潰していく

貴方との時間は

簡単なことじゃ許せないくらいに

おかしくなってしまった

安心したいだけの

口先だけじゃ

いや いや

どこまでも単純だ

ここまでと悟った

座り込んで

もう動けなくなる

最初だけじゃないなら

際限もないならば

どこへだって行けるはずさ

遠くへ遠くへ

水の味を覚え

街路に目が眩み夜を越えてしまう

遠くへ遠くへ

動けない僕の事を忘れて

知らないを知りたかった

知り得ることはなかった

水圧で動けなくなっていく

また蝶の夢を見る

好きになりたかったんだ

好きになれなかったんだ

「正しい」を理想としていたら

置いてかれた

追いつけなくなったんだ

当たり前に過ぎてくはずだった時間は

何十年とも感じるほど長く

眠りすぎた頭痛で

這い出してきた僕は

どこにももう行けやしないから

どこまでも純情だ

それでしかなかった

飾らないで分かち合いたいから

貴方の影が眩む

見失ってしまった

また眠れない夜になってく

「どうしたいの」なんて問えば

「どうもしない」なんて返す

貴方はもう何も

教えてくれないの

今日食べた食事も

行きたい場所さえもう

何もどれを取っても

分からないだけだ

遠くへ遠くへ水の味を覚え

街路に目が眩み

夜を越えてしまう

遠くへ遠くへ

動けない僕の事を忘れて

貴方の横顔を見て

引け目を感じてしまった

救われたいとだけ喚く僕は

きっともう我楽多だ

思想犯はもう辞めた

分かれないを悟っていた

とりとめのない言葉だけでは

薄紙を剥がせない

普通に固執することが

怖くてもう泣きそうだ

自堕落を鏡で見ていたら

薄っぺらだ

薄っぺらだ

薄っぺらだ

薄っぺらな僕だった

僕だ

僕だ

僕だ

僕だけだったんだ

〜終〜

loading

この作品はいかがでしたか?

40

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚