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太一

誠君!また、話しを聞かせてよ!

君も物好きだな

転校して一月経つけど、僕に話し掛けて来るのは君だけだよ

太一

誠君は独特の雰囲気があるから、皆んな話し掛けにくいのかも

言いにくい事を、ズバリと言うね

太一

はは!いいじゃない!

太一

ねえ!宇宙人とか伝説とか、何でもいいから!

太一

君の話しは、とても興味を引かれるんだ!

まったく…分かったよ

じゃあ今日は、僕の秘密を話すよ

太一

え!え!何!何!

しー!

太一

あ、はい…

じゃあ話すよ

太一

……

最初は「点」が生まれたんだ

太一

次に点と点が繋がり「線」が生まれた

太一

ん?ん~

そして線と線が繋がり「面」が生まれた

そして面に「方向」が生まれ、「時間」と「光」が生まれた

太一

ああ…うん!

それが今有る世界さ

太一

分かるよ!

今日話すのは「真理」についてさ

太一

む、難しいそうだね

物事には必ず、始まりが有り終わりが有る

僕は、その始まりが分かるんだ

太一

ごめん、よく分かんない

まあ、見ててよ

老人

よしよし

老人の犬

ワン!

散歩中の老人がいるだろ

太一

うん

今から死ぬから

太一

は?

このイチョウの木を…

ドン!

太一

蹴った…

ギャー!ギャー!バサバサ!

カラス

ギャー!

見てろ!

太一

え?

カラスが慌てて飛び立ち

そのカラスのフンが犬の目に入る

老人の犬

キャイン!キャイン!

老人

ああ!待って!

道に飛び出した犬を追いかけた老人は…

太一

ああ!危ない!

キー!ドン!

車にひかれてジ・エンド

太一

ああ…嘘だろ…

僕が「死」の始まりのスイッチを押し

終わりに繋がる…

太一

……(ゴクリ)

ま、そう言う事だ

信じてくれるかい?

太一

目の前で見たからね

太一

……

軽蔑してるね

太一

いや別に…

太一

僕もそんな力が有れば、好奇心に負けてスイッチを押すかも

太一

て、言うか

太一

君、もう神じゃん!

勘違いしてるね

僕はスイッチの場所が分かるのであって、何でも出来る訳じゃないよ

スイッチが無ければ、物事は終わりに向かわない

太一

じゃあ、あの飛行機は…

キーン…ゴゴゴ…

ああ、落とせない

スイッチが分からないからね

太一

ふぅ…少し安心した

いや…待てよ、でも

太一

駄目だよ!もう人が死ぬのは!

はは!冗談だよ

太一

や、止めてくれよ!

でもね…

太一

ん?何?

……

太一

何だよ!言ってよ!

新しい人類が現れて、古い人類は淘汰され

新しい文明に、古い文明は滅ぼされる

太一

だから探してる

太一

え…

世界を終わらせるスイッチを

太一

な、何で!

一つの次元が終わり、次の次元が現れる

この世界も、古い次元を終わらせ発現した

君は見たくないかい?

次の次元!新世界を!

太一

君も死ぬんだよ!

新世界を見れて死ぬんだ、本望さ!

太一

僕は死にたくない!

太一

スイッチが見つからない事を願うよ!

君なら理解してくれると思ったんだが

太一

僕は、この世界で天命をまっとうしたいよ!

天命ねぇ…

太一

……

太一

ところで

太一

僕のスイッチは、見えるかい?

君と言うやつは…

太一

見えても押すなよ!

はぁ…はいはい

……

!!

何で…

太一

ど、どうしたの!

なんてな!何も見えない

太一

びっくりさせないでよ!

ふむ、君は君の言うとうり天命をまっとうするよ

太一

はぁ…よかった

今日の話しは、これまでだ

太一

君の良心を信じるよ

好奇心に勝る物は無いよ

太一

それでも信じる!友達だから!

……

あの時とっさに嘘をついたけど

彼の終わりのスイッチ、それは…

僕が死ぬ事

何故、僕の死が彼のスイッチなんだ?

まてよ…じゃあ僕のスイッチは?

僕のスイッチは…

……

!!

そうか…そうだったのか!

はは…残念だけど仕方ないな

僕の代わりに見届けてくれ

太一君

ドゴオオン!

きゃあああ…

うわああああああ!

バキバキ…ドスン!

飛行機がああああぁぁぁ!

逃げろぉ…

太一

ふぁ…何!

太一

え!?窓の外が!

太一

町中が火の海じゃないか!

太一

そうだ!テレビ!

世界中で起きている未曾有の大災害は…

政府…緊急対策…………テロ…ピー!ガー!

太一

くそ!よく分からん!

太一

父あぁぁぁさん!母ああああぁぁぁさん!

太一

もう、逃げたのか?

ピリリ…

太一

こんな時に電話…

よかったよ、まだ電話が使えて

太一

誠君!

分かってるんだろ?

太一

君の仕業か!

公園にいるから

太一

待ってろ!すぐ行く!

太一

はぁはぁ…

早かったね

太一

君がやったのか!

世の中便利になったよね

携帯一つで有志を募り

後はその馬鹿共にスイッチを押させるだけで、世界中が大パニックさ!

太一

止めろ!

太一

君が望んだ世界の終わりは、こんなんじゃないだろ!

太一

これじゃ人類は滅んでも世界は終わらない

その通りだよ

太一

だったら今すぐ止めるんだ!

僕の勝手だろ

太一

どうしてもか!

……

太一

ちくしょおおぉぉ!

グサッ!

ぐふっ…

太一

はぁはぁ…

太一

ご、ごめん誠君…

太一

こうするしか…

見つけた…んだ

太一

何?

終わりの…スイッチ

太一

!!

それは…

僕が死ぬ事

太一

嘘だ…

後は…頼むよ

僕の…代わりに…

ゴゴゴ…

新世界…

ゴゴゴ…

太一

嘘だああああぁぁぁ!

ゴゴゴゴゴゴ…

阿鼻

………

阿鼻

何見てんじゃボケ

阿鼻

俺が新世界の神やぞ!

阿鼻

ひれ伏せ愚民共!

ガン!

阿鼻

キャイン!

ニカ

馬鹿!

阿鼻

うう…

ニカ

読んでいただき、ありがとうございました

ニカ

これからもよろしくお願いします

阿鼻

ありがとう…ございました…しくしく

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