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コメント
4件
初コメ失礼します ずっっっと待ってました! この話大好きです!
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Light.
大きなため息をつく
どん、と
音を鳴らして
ベッドに寝転がってみるも
この
胸の辺りに残る
緊張感は
取れそうにない
あの後
しおんの監視も含め
4人に俺んちの鍵を渡す
まともに歩けないあいつを連れて
病院に帰ってきた頃には
外はもうすでに明るかった
先生に
1時間ほど説教を受ける
そこまでは良かった
世紀の大問題
みかさと部屋を離された
先生に死ぬほどお願いして
面会として
会いに行けるようにはなったものの
Light.
Light.
歩きすぎたか
動きすぎたか
傷がキリキリと痛む
Light.
痛み止めを入れてもらおう
そう思って
ナースコールのボタンを押した
お腹の辺が痛い
ん……?
待って
痛い
Light.
Melt.
Light.
視線を少しずらすと
Light.
Pretz.
Melt.
Melt.
Light.
Melt.
Light.
Pretz.
Light.
Light.
Melt.
Light.
また、痛む
ちくり、ちくり
Pretz.
Pretz.
Light.
ベッドの壁に寄りかかる
いってぇ……
現在時刻は17:45
面会は12時から
いつもみんな
12時から18時まで
ずっと居てくれるが
一応聞いてみる
Light.
Light.
Melt.
Melt.
Light.
Light.
Melt.
Light.
あのメルトが
みかさの面会に行ってない
ということは
どういうことだ!?
Melt.
Light.
Light.
Melt.
Melt.
Melt.
Pretz.
こいつ、…
ぷりっつくん居なかったら
絶対帰ってたやろ
Pretz.
Melt.
2人部屋が良いと思ってたのは
Melt.
みかさの傍に居てあげたいから
だと、…
思ってた
Light.
Melt.
俺が後だったから
知らなかった
Light.
Light.
独りになるのって
こんなに寂しいんだ
Melt.
Melt.
Melt.
Pretz.
Light.
ガラガラガラ、
Light.
Pretz.
Pretz.
Light.
Pretz.
Pretz.
Light.
Pretz.
Pretz.
Pretz.
Pretz.
Light.
正直
興味はなし
Pretz.
Light.
Light.
Light.
Pretz.
Light.
Pretz.
ガラガラっ…!
勢いよく扉が開く
?????
Pretz.
Light.
謎の人物もこちらを見る
?????
Pretz.
?????
Pretz.
みなさんお察しの通り
多分こいつは
ぷりっつくんのお兄ちゃん
?????
Mazeta.
Mazeta.
Light.
Mazeta.
Pretz.
Mazeta.
Mazeta.
Light.
ガラガラガラ、
Pretz.
Pretz.
Light.
嵐のような人だった
Pretz.
Light.
充電器に刺してあった
スマホを起動した
Pretz.
Pretz.
Light.
Light.
Light.
Light.
Pretz.
Light.
Light.
Light.
Light.
Pretz.
Pretz.
Light.
Light.
激カワ看護師さんに
今度はしっかりと許可をとって
Light.
俺の知ってる車椅子じゃない
みかさみたいに
重いタイヤのじゃない
電動で、レバーを倒せば
勝手に進んでゆく
俺だけ、
ずるしてるみたいだ
なんて、言おうか
なんて、話そうか
なぜだか
すっかり分からなくなってしまった
あー、
あの時、
あいつが落ちた時、
みたい
ほんの少しだけ、
ちょっとのあいだだけだった
はずなのに
さて、
Light.
なんて言おうかは
まだ考えてない
コン、コン、
……
Light.
Light.
返事はない
Light.
近くにいた看護師さんに
入っていいか聞いてみると
リハビリ室にいる、
とのこと
リハビリ室
廊下は変わらないが
リハビリ室は
ガラスのかべで
俺は入れないらしい
俺が寝てる間に
勝手に一人で歩いてる
みたいなことは
聞いたことがあった
でも
しっかり見るのははじめてだ
しおんのとこに
歩いていくなんて
言い出したときには
俺も驚いた
彼を見つける
そして
彼も俺を見つける
彼は
ぱぁっと笑顔になって
こちらに寄ってきた
1歩、いっぽ、
みぎ、ひだり、みぎ、ひだり、
手もつければ早くなる
こんな、当たり前のこと…
ちがう、
前を向くって決めた
もう泣かない
Mikasa.
Light.
Mikasa.
Light.
なんだか元気がない
まるで……、
いやいや、
そんなわけ、
泣かない、泣かない
決めたんだ
らいとに手を握って欲しかったことも
抱きしめて欲しかったことも
そばにいて欲しかったことも
あるはず……ないんだ
らいとの顔を見る
彼は
俺よりも先に
泣いていた
彼は
目が合ってから
近くに来るまでが遅い
Mikasa.
あぁ、だめだ
みかさのこと、
慰めてやろうと思って
ここに来たのに
彼にとって
俺が
唯一弱さを見せられる
場所だった
きっと
それは俺も同じだった
彼は
必死に涙をこらえている
分かりやすすぎる、
いつもだったら
笑ってやったのに
Light.
こぼれる、こぼれる
涙があふれて
とまらない
彼は
俺の頭を撫でてくれた
まるで………、
まるで、
立場が逆転したみたいだった