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主
主
主
主
主
俺にとっての、愛って_____
大河
大河
菜乃華
菜乃華
大河
大河
菜乃華
大河
大河
菜乃華
菜乃華
菜乃華
彼の背中は、大きくて、優しくて、そして私を突き放すように感じた
菜乃華
翌朝
菜乃華
菜乃華
起き上がって隣を見ても、大河さんの姿はなかった
菜乃華
菜乃華
菜乃華
ベッド脇に置いてあった、小さな紙切れを見た
ごめんね 愛してる
菜乃華
菜乃華
バッ
私は大河さんを探しに、大急ぎで駆け出した
菜乃華
菜乃華
東京の人混みをかき分けながら必死に走っても、彼の姿は見つからない 見逃した訳じゃない、本当にいない
菜乃華
菜乃華
菜乃華
『なんで貴方がここに来たの?』
菜乃華
私はとにかく走った 彼がいそうなところ、思い出せる限りの場所全部
菜乃華
菜乃華
菜乃華
13年前
菜乃華
菜乃華
母
母
微かな母の声は、大雨にかき消され聴こえなかった
悪いのは、誰でもない、私
両親を殺したのは、私だ
菜乃華
菜乃華
菜乃華
菜乃華
菜乃華
菜乃華
私を、1人にしないで_____
菜乃華
ガシッ
菜乃華
大河
大河さんは私を抱き締めた 人混みなど関係なく、強く、強く
菜乃華
菜乃華
菜乃華
私は安堵で涙が溢れ出してきた
菜乃華
菜乃華
大河
大河
大河
大河
大河
菜乃華
菜乃華
大河
大河
大河
大河
大河
ただ、自由になりたかった
大河
大河
大河
アイドルの仕事は、嬉しくて、楽しくて、幸せで
大河
一緒に頑張れるメンバーがいて、応援してくれるファンがいて
何一つ不自由なんて、なかったはずなのに
大河
でも今、アイドルという肩書きが、鎖となって、感情を縛っていく
大河
大河
大河
幸せって、なんだっけ_____
想像以上に泣く菜乃華ちゃんを見て思った
どうして俺は、彼女を愛せなかったのだろう___
菜乃華
大河
大河
彼女はちゃんと見てくれていたのに
大河
大河
大河
目の前にいる君が、心から俺を愛してくれたのに
大河
今更、気づいた
俺を傷つけたのは、菜乃華ちゃんでも、ファンでも、メンバーでも、世間でもなく
俺だ_____
大河
大河
菜乃華
必死に涙を堪えながら、なんとか口を動かす
大河
大河
大河
菜乃華
菜乃華
菜乃華
大河
菜乃華
菜乃華
菜乃華
同じ立場だったのは、本当だった 自分がちゃんとしないと、弱みを見せちゃいけないって そうやってずっと、自分自身で我慢を続けてた
もしかして、俺が菜乃華ちゃんに惹かれた理由って_____
菜乃華
菜乃華
菜乃華
彼女がどこか、自分に似ていたから
周りの期待や重圧に押しつぶされそうになっても 隙間を見つけて入り込んでいく
菜乃華
菜乃華
世間が想像する"鈴木大河"でいれるように、必死に笑顔をつくって、 大丈夫、大丈夫って言い聞かせながら、なんとか呼吸をする
どこか孤独を感じていたのは、俺だけじゃなかった__
大河
大河
大河
菜乃華
大河
大河
大河
大河
菜乃華
菜乃華
菜乃華
大河
菜乃華
大河
俺は菜乃華ちゃんを抱き締めた これまでにないくらい、強く、強く
大河
大河
菜乃華
菜乃華
菜乃華
もう二度と、彼女の手を離すことはない
たとえ、何があったとしても__
主
主
主
主
主