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少し離れた場所に 大好きな彼を見つけて手を伸ばした。
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伸ばした手は彼に触れることもなく、 ただ空に浮いたまま。
莉犬くんを見た時の 彼の表情といったら、それはもう、 宝箱でも見つけたのかというくらいの 笑顔と輝き様。
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MBTIだって、血液型も星座も 考えていることだって一緒。
自他共に認めるくらいに、 僕達は本当によく似ている。
ただ、ぷりちゃんの表情は 似ても似つかない。
僕にはあんな顔しない。
ずるい。
ちょっと顔が可愛いからって 声が良いからって、
……莉犬くんを好きになる気持ちは よく分かる。
顔も性格も声も何もかもが良い。
あんなの、好きにならない方が おかしい。
分かる。 分かるけどさ、
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眩しいくらいの笑顔で話す彼が すごく愛おしくて、可愛くて、
腹立つ。
なに、なんなの。
君に触れようとして伸ばした手が ずっと下りないんだよ。
さっさと下ろしたいのに、 なんでかずっと伸びたままなの。
「何してんですか。(笑」って 手を差し出してよ。
こっちを見てよ。
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ああ、やっぱり、違う。
さっきとは違う笑顔。
なんだ、やっぱり、
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なんなんだよもう。
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なに、
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うざい。
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ムカつく。
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勢いで、僕は彼に近付き キスをした。
事務所の廊下。 突然たくさんの人が通る。 今は偶然誰も居なかっただけ。
そっと目を開ければ ぎゅ、と目を瞑った彼が居た。
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遠くからそんな声が聞こえて 唇を離す。
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当たり前かのように吐いた嘘に 自分で自分を嫌悪した。
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最後まで、彼は何も言わなかった。
罵倒もしなければ泣きもしなかった。
強い子だなぁ。
そんなことを思いながら 僕はその場から去った。
強く優しいあの子と比べて、 僕はなんでもない顔をして逃げる。
臆病で、狡くて、最低。
そして、
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情けなく、泣き虫。
あれから数日、彼とは会っていない。
必要最低限事務所に行かないで 済むよう、作業のほとんどは 自宅で行った。
時々事務所に行った時には 事だけ済ませて速攻帰る。
とにかく、彼に会うのが怖かった。
合わせる顔が無い。
…いつまでもこうやって 逃げられるわけじゃない。
いずれはまたSTPRとして、 全員でライブをしたり撮影したり するんだろう。
そうなれば、 強制的に顔を合わせることになる。
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自分がまいた種だ。自業自得。
もう友達ですら居られないし、 彼の中での僕のイメージは最悪。
胸が痛い。苦しい。
こんなに好きなのに、 伝わらないし伝えられない。
イライラする。
自分にも、彼にも。
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…まぁ、分かってた。
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そう言えば、驚いたような表情の後、 少し目線を落とした。
最低すぎる脅し。
ごめん。ごめんってば。
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可愛い君がうざい。
そんな君にハマっていく僕が嫌い。
君が好き。壊したいくらい。
情けない僕がうざい。
ああもう、どうすればいい。
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これを最後にする。
最低だけど、僕にはお似合いだ。
こんな最低最悪の結末が。
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ゆっくりとズボンと下着を下ろす。
初めてこんなにまじまじと見た。
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ふと出たその言葉。
ふっと笑う君が可愛い。
……今からでも、帰すべきだろうか。
こんなに綺麗な君を汚していいのか。
触れていいのか。
そうは思っていても、体は正直。
自分のズボンに手を掛け、 そのまま下着ごと下ろす。
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じゃあ、僕が一番最初で最後か。
なんとなく、優越感。
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びくびくしてる、可愛い。
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最後 なんだから。
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何度も、何度も何度も 彼を求めた。
そして、ついに声も出さなくなり、 触れれば少しぴく、と反応するだけ。
彼の身体は汗やら精液やらで びしゃびしゃで、顔も涙や涎で ぐちゃぐちゃだった。
目は虚ろで、焦点が合っていない。
あの綺麗なエメラルドグリーンの 瞳は、ハイライトもない。
それが、たまらなく可愛く、 愛おしい。
ああ、可愛い。
もっと、もっと壊れて欲しい。
それでいて、僕無しでは いられなくしてやりたい。
そんな、くだらない野望。
彼…莉犬くんなら、 こんなことも叶うのだろうか。
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結局、僕はずっと彼を羨んでるんだ。
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大好きなのに、
大好きなはずの彼の笑顔が、 今はただ苦しい。
君にとって、この時間は 苦痛でしかなかっただろう。
でも、僕にとっては幸せ以外の なんでもなかった。
…ねぇ、もしこれが僕じゃなかったら
大好きな莉犬くんだったら
君は「まだしたい」って思えた?
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嫌だな、
その「この笑顔はおかしくないかな」 みたいな下手くそな笑顔。
そんなのが見たいわけじゃないのに。
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企画で何度か使った ボイチェンアプリ。
…確か、これだったか。
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莉犬くんの喋り方を真似て、 しゃがれた声ではなく、冷静に、 落ち着いた可愛い声を意識して。
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二人を利用したひどく狡い方法。
これで、諦められる。
天井を見上げるぷりちゃんの 後ろに静かに回り込み、 そっと目隠しをした。
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あ、声色、明るくなった。
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……何も、言わないんだ。
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「……だいすき、」
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ドア越しに聞こえた莉犬くんの声。
言ったのは全部僕だ。
でも、やっぱり莉犬くんの声にして 正解だった。
どうせ今は まともに頭が働いてないんだから。
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涙が床に音を立てて落ちた。
隣に居るだけじゃ満足できなかった。
変だよね。
好きって言ったら好きって返ってきて
きっと理由さえあれば キスに近しいことも 許してくれたんでしょう?
そんな関係性で、 僕はそれ以上を求めた。
その罰だろうか?
だって、君を恋人だって 呼びたかったんだもん。
妄想でどうにでもなるものが そうでなくなった。
それくらい、大好きになった。
僕も大概だけど、君も狡いよ。
狡い、狡すぎる。
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なんでって、そんなの、
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分からない。
なんで、好きになったのか、 どこが一番好きなのか、
分からない。分からないけど、
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きっかけも何も分からないけど、
確かにこの感情は恋だった。
君が好きだったのも本当。
…その好きが、友好じゃなかったのも 本当。
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あんなの、 僕の望んでたものじゃない。
いや、望んでたけど!
僕は、ただ君と セックスしたかったわけじゃない。
君に好きになってもらいたかった。
だから、あんなの、意味ないんだよ。
ああすれば、 嫌いになってくれるかなって。
いっそ、嫌いになってくれれば、
諦められたかもしれないのに。
いや、無理だな。
きっとそれでも僕は君を想うんだ。
好きだって。
好きになって欲しいって願うんだ。
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まぁ、無理だよな。
急にキレたかと思えばキスして、 挙句の果てには襲って、
そんな奴を、嘘でも好きになれるか。
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なんだかんだ、 君って演技上手いよね。
そういうところも好き。
ああもう、どうしよう。
話せば話す程に君を好きになる。
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両片想いclpr