自分のせいで妹が目の前でこんな姿になった
そんな現実を受け入れたくなかった
どうして急に能力が発現したのか
どうして
なんで?
ショックが自分を襲ってきて、辛かった
でも、この先の方がもっと辛かった
騒ぎを聞き付けてやってきた兄の聖葵は父親から人通り説明を聞くとアスカを抱きかかえ部屋を出ようとした
優雅(7)
部屋を出ようとした兄はちらっと俺をみた
その目は今までに見た事ないほど怖かった 自分のことを睨んでいて優しかった兄の目の面影などなかった
優雅(7)
聖葵(14)
俺は兄を引き止めると兄は振り返った
聖葵(14)
兄は息を吸うとまた口を開いた
聖葵(14)
優雅(7)
そのセリフを聞いた後急に胸が苦しくなった
上手く息ができてないような気がした、何かが喉につっかえているような感覚 ドクンドクンと自分の心臓の音がよく聞こえた
兄に見捨てられた、その事実が先程の辛さを吹き飛ばし もっと大きな辛さが俺を襲った
その日から兄と話すことはほとんど無くなった
次の日から俺は薄暗く狭い部屋へと移された
優雅(7)
優雅(7)
聖葵(14)
聖葵(14)
優雅(7)
兄が部屋の扉を閉めるとそこは真っ暗だった
優雅(7)
父親
優雅(7)
優雅(7)
聖葵(14)
父親
聖葵(14)
父親
父親
父親
聖葵(14)
父親
聖葵(14)
優雅(7)
聖葵(14)
聖葵(14)
聖葵(14)
聖葵(14)
父親
聖葵(14)
聖葵(14)
聖葵(14)
聖葵(14)
聖葵(14)
父親
優雅(7)
聖葵(14)
聖葵(14)
聖葵(14)
聖葵(14)
優雅(7)
父親
父親
聖葵(14)
父親
聖葵(14)
父親
聖葵(14)
父親
聖葵(14)
聖葵(14)
父親
父親
聖葵(14)
優雅(7)
アスカ(6)
優雅(7)
アスカ(6)
アスカは俺を見てるガバッと抱きついてきた
優雅(7)
アスカ(6)
優雅(7)
優雅(7)
アスカ(6)
優雅(7)
アスカ(6)
アスカ(6)
優雅(7)
するとボロボロと自分の目から涙が溢れ出た
アスカ(6)
優雅(7)
優雅(7)
アスカ(6)
優雅(7)
アスカ(6)
優雅(7)
俺は今までの経緯を全て説明した
能力のこと、3年後には殺されてしまうこと
アスカ(6)
優雅(7)
アスカ(6)
アスカ(6)
優雅(7)
アスカ(6)
アスカ(6)
3年後
優雅(10)
優雅(10)
あれから3年後の俺の誕生日の日
俺は何度も頭の中で逃げることを考えていた
この頃の俺とアスカはまだ子供だったからアスカが2人を呼んでその間に逃げるというシンプルな方法しか思いつかなかった
それでも俺はこの計画を必ず成功させようとしていた
思えばこの3年間ほとんど笑わなかったし、喋らなかったから俺の今の性格はここから来ているのかもしれない…
コンコンコン
優雅(10)
優雅(10)
突然ノックされ戸惑っていた俺は扉をじっと見つめていた
部屋に入って来たのは…
優雅(10)
聖葵(17)
聖葵だった
優雅(10)
聖葵(17)
優雅(10)
聖葵(17)
優雅(10)
聖葵(17)
優雅(10)
優雅(10)
優雅(10)
聖葵(17)
聖葵(17)
優雅(10)
俺は半ば強引に兄を部屋の外にやった
優雅(10)
優雅(10)
アスカ(9)
優雅(10)
アスカ(9)
優雅(10)
アスカ(9)
優雅(10)
アスカ(9)
優雅(10)
アスカ(9)
優雅(10)
魂霊
数分後、アスカの魂霊が俺に静かに合図をした
優雅(10)
優雅(10)
俺はバレないようにそっと部屋を出た
アスカ(9)
聖葵(17)
父親
アスカ(9)
聖葵(17)
聖葵(17)
聖葵(17)
父親
アスカ(9)
そういうと聖葵は優雅が行った方と反対の部屋に父親を誘導した
優雅(10)
優雅(10)
優雅(10)
外は1面真っ白だった
靴はないから裸足で外に出たが雪のせいで足先が特に寒かった
3年間運動もしてなかったせいで家の森を抜けるのにも一苦労 すぐに息が上がって上手く走ることが出来なかった
優雅(10)
優雅(10)
優雅(10)
それから数分後、俺はまだ森の中にいた
父親
優雅(10)
父親の声が聞こえたあと「ドンッ!」と音がして雪が待った
目の前は白く見えなくなったが雪が全て落ちると父親の姿が見えた
父親
優雅(10)
父親
優雅(10)
優雅(10)
父親
俺は父親から逃げようと後ろを振り向いたが遠くにこっちを見つめている聖葵の姿が見えた
優雅(10)
父親
聖葵(17)
聖葵はこの距離でギリギリ聞き取れるくらいの声の大きさで答えた
父親
父親
父親
優雅(10)
優雅(10)
父親
優雅(10)
父親
聖葵(17)
父親
父親
聖葵(17)
聖葵(17)
(お父様には逆らえない…)
すると遠くで聖葵が能力を使ったのが見えた
俺は逃げようとしたがすぐに聖葵の操る木の根に足を絡まれてしまった
俺はそのまま宙ずりになり空から叫んだ
優雅(10)
優雅(10)
聖葵(17)
父親
優雅(10)
父親
聖葵(17)
聖葵(17)
優雅(10)
聖葵は根を振り回すように操ると俺を宙に投げた
俺の体は空高く宙を舞った
周りがスローモーションに見えた 死ぬんだ、と思った
父親を、兄を、自分を恨んだ 恨んで恨んで恨みまくった
最後まで俺を助けてくれた妹を一生守り続けたかったなと思った
2人と距離が遠くなったせいで2人の姿が見えなくなった
見えないことが分かると俺は無意識のうちに呟いていた
優雅(10)
優雅(10)
優雅(10)
父親
聖葵(17)
聖葵(17)
父親
聖葵(17)
アスカ(9)
聖葵(17)
アスカ(9)
聖葵(17)
聖葵(17)
アスカ(9)
聖葵(17)
アスカ(9)
聖葵(17)
優雅(10)
優雅(10)
??
優雅(10)
俺は声がした方を見た
優雅(10)
優雅(10)
榎戸(17)
??
優雅(10)
ゼロ
優雅(10)
榎戸(17)
榎戸(17)
優雅(10)
榎戸(17)
優雅(10)
ゼロ
榎戸(17)
優雅(10)
榎戸(17)
優雅(10)
俺はどう答えればいいかわからず曖昧な返事をした
榎戸(17)
優雅(10)
榎戸(17)
優雅(10)
榎戸(17)
不思議な目で見つめてくる榎戸を見て俺はすぐにごまかした
優雅(10)
ゼロ
榎戸(17)
榎戸(17)
榎戸は俺を地面に立たせると扉を開けた
コメント
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ふぅぅ……←集中したあとの溜息 はい←完璧すぎて感想が出てこない 待ったになってた…舞ったが…←思い出した誤字